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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
熱帯雨林から荷物届いたよ。 毎年、田学生徒の半数は『夏休みの思い出』を再提出(ダメ出し)される。しかし、何故この『夏休みの思い出』を宿題として出されるのか教師でも知る者は少なかった。 「この夏休みの思い出って、必要なんですかね?」 と、とある教師。まだこの学院に勤めて二年である。 「ああ、必要なんだよ」 と、ベテランの教師。勤続十五年、生徒を見続けて来た。それでも幼等部から大学部まである田学なので、幼等部に入った生徒が高等部を卒業するまでの期間ぐらいの長さである。 「ここの生徒は変人が多い。だから、夏休みの間に何をしているかを少しは把握しておかないとならないんだ」 「でも、悪い事は書かないでしょ?」 「まあ、ほとんどは何も書いて来ないからな、再提出をするようにするんだが、あいつらはバカが多いからな。悪い事を悪いとは思わないんだ......いや、普通じゃない事を普通だと思っていると言った方がいいな」 とある生徒の作文 一部 「その日は姉二人と町内の大食い大会に出場しました。優勝した。帰りに、屯田軒のラーメンを食べました。うまかった」 とある生徒の作文 一部 「夕令寺で肝試し大会を行った。オカルト研究部のGWの恒例行事だが、今年は都合で夏休みに行った。参加者の一人が取り憑かれたりしたが、とりあえず無事に払ってもらった」 「なるほど......大体誰の作文か分かるけれど」 「だから、これは大学部まであるんだよ」 教師二人は茶をすすった。その茶は、かなり苦かった。
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