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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いや、なんとなく。 部室(準備室の二分の一)が白い煙に包まれる。それが廊下に漏れるが、まわりの生徒はいっさい気にしない。かかわり合いになろうとしない。 「これで、先生は大丈夫」 「本当に大丈夫なのか?」 「うん、絶対大丈夫」 その自信がどこから来るのか分からないが、貴乃はにっこり笑った。良介は可奈を見る。 「人間、そう言われると自信がつく人もいれば、そうでない人もいるわね」 「そうだよね」 良介は内山がどっちに転んでも、もうどうでも良くなった。 それからの内山は、というと。 「皆さん、授業を始めますよ」 「きりーつ」 がたがたと生徒が立ち上がる。 「礼、着席」 「さて、今日の授業は......うん、タマネギと牛肉を使った料理だったね」 と、言い出す。 「宏隆先生、今は数学です」 「ああ、そうだった。んじゃ、ちょい待ってって。おい、隆宏!」 ややして、 「あー、失礼。じゃ、授業始める。教科書126ページな」 と、そんな具合になった。 自由に入れ替えが出来る性格になった。どういう訳か、授業を間違うけれど。それよりも、宏隆は技術家庭科(今、あるのか?)の教員となった。数学はやはりついて行けないらしい。 良介は、本当に申し訳ない事をしたと思っている。兄に対しても。 そして、貴乃は、もちろん反省などしていない。
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