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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
と、いうのも、この話をどうもっていっていいものなんだろうか? 本来の自分がいなくなり、自分ではない自分が二人である内山を良介は不憫に思う。 「で、ここはこうなるわけだ。ここまで理解できたか?」 今日は隆宏の方である。内山はしゃべりだすまでどちらなのか分からない。朝は宏隆、午後には隆宏ということもある。 「先生、放課後部室まで来てください」 「なんだい? 岡崎くん」 「先生の、それ、治します」 「わかった。確か、オカルト研究部は三階の準備室だったね」 正確には、準備室の半分。 「はい」 「内山先生。これからやる療法はあくまで本来の自分を取り戻すものですから」 と、東可奈は言った。 「それと、成功例はまだないです。何しろ初めてなもので」 「え?」 「いそうでいないのです。二重人格って」 「......」 「部長からの話では、極度のストレスによるものだと思いますが、それだけでもないような気がします」 「結局、何が言いたいの? 東さんは」 「治らなかったらごめんなさい」 可奈は、あっさりと言った。
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