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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
なんか、前にメモったものがあるんです。最近の事なんですが、 その村は、村にしては大きい村だった。だが、街ほどにぎやかではなかった。 「後、羊ね。羊の名前分かる?」 「アリエだ。変わった奴でな」 「今まで会って来ているけど、皆変わってるわ」 「ああ、あいつはまた別な変わり方をしている」 村で唯一一件だけの宿を取る。 「あんたも噂を聞きつけて来たのかい?」 と、宿の主人に聞かれた。 「噂?」 「知らないで来たのか。じゃあ、占ってもらうといい。ここには有名な羊がいるんだ」 「ご都合主義も、いいところね」 「何か言ったか?」 「いえ、何も。で、その羊、しゃべるんですね」 「いや、占いをするだけだ」 彼女は少し表情を崩す。 「どうやって?」 「付き添った奴が、箱にいろんな言葉が書かれている札を入れて、それを羊に引かせるんだ。それが、また的中するんだよ」 「ふーん」 宿に荷物を置き、村の様子を見て回る。いつものように美味しい物がないか、ということと、例の羊に会いに行く事にした。 「まさに、アリエだ」 と、その道中に虎が言った。 「でも、話さないって」 「アリエは占いが得意だ」 「......そう」 「それ以上に変わり者だがな」 「そうなんだ」 少し、アリエと呼ばれる羊に興味を持った。是非、占ってもらいたいと彼女は思う。
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