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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
とにかく、始めます。 葡萄酒の魔を連れてその恋人(にしたい)のいるとこへ向かう。 「オレンジの精だ」 柑橘の香りが漂う中で、魔は言った。 「相性は悪くないわね。ワインに果物を入れて飲むこともあるし」 「そうなのか?」 「私は飲んだ事無いけど」 「葡萄酒というものはうまいのか?」 「エールの方が好きだわ」 そんな会話をしていると、オレンジの香りが強くなった。 「こんにちは」 少女が目の前に現れた。 「こんにちは」 「人が来るなんて珍しい。でも契約ならお断りします。私にはこの香りしかないの」 「いいえ、オレンジの精さま。私たちは契約に来たのじゃないの」 「虎に魔。変な取り合わせね。じゃあ、何しにきたの?」 「この葡萄の魔はあなたとお友達になりたいそうなの」 「どうして?」 葡萄の魔は彼女を見た。返答に困っているようだ。 「それはあなたがかわいくてしょうがないからなのよ」 「そうなんだ。でも、葡萄の魔か......。噂ではストーカーなんかやっちゃってるって聞いたんだけど」 「それはあくまで噂。本当はいい魔なのかもしれない」 魔にいいもなにもないが。
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