気まぐれ日記
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謎のHPよりこちらへのアクセス増加……? 何故?
「あなたがここへ来たのは? 姫の病を治していただけるのですか?」 「それは状態次第だが……そのつもりで来た」 村長が立ちあがる。 「では、姫のもとへ案内いたします」 屋敷の三階へ行き、一番大きいドアを開ける。そこには大きなベッドがあり、そこに姫と呼ばれる存在が横たわっていた。 「テェイ、お客さん」 金のゆるいウェーブのかかった髪で青い瞳。一見して、美しくかわいい少女。グオンは回り右をした。 「待て、グオン」 ジエンがグオンの後ろ襟を掴んだ。 「悪いが、失礼する」 「頼みます。力になってください」 「いや、この話は聞かなかったことにする」 「何故ですか?」 「姫と聞いていたが?」 なおも去ろうとするグオンを村長は止める。ジエンは前に回ってドアを閉める。 「姫は便宜上でそう呼んでいるだけです」 マトイ村は強い女戦士を生むためにまじないをする。それをするのが、代々姫と呼ばれる家だった。それが、今たまたま男児だという話である。 グオンは深い深いため息をついた。
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