気まぐれ日記
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ちょこっとやることやったら、日記へのアクセスが増えた。(HPからの・いつもいろいろな言葉でアクセスされるのは多いけどね) それなら、拍手webの返事はここでやろうかと考えてます。とりあえず、ずっと前からぽちっとしてくださった方々がいるんで、その方々に「ありがとうっ!」 私信:朝は機嫌が悪いので勘弁してください。
自らスピード自慢というだけあって、スピードは半端ではない。マトイ村まで、文字通りひとっ飛びだった。 「はーい、到着ー。またのご利用お待ちしてまーす」 「いつも助かるよ、アスネ」 「またね、ジエン」 彼女はまた飛び上がる。 「その辺飛んでるからいつでも呼んでねー」 それだけ伝えて、空に消えていく。 「まず、村長に話をする」 マトイ村。それは、見た目は普通の村だった。男たちも普通にいる。当たり前だが。噂だけ聞いていると男がいないのでは、と勘違いする人が多い。 普通の村だが、一軒だけ立派な屋敷があり、そこに入る。武装した女が一人、入り口で待っている。 「お帰り、ジエン。村長ね、今なら手が開いているわ。ところで、そちらの方は」 ジエンが紹介しようとしたがグオンは自分から名乗った。 「勇ましい方が多いと聞きましたが、それだけでなく美しい」 「まあ、そういうことをいう奴だ。気にするな」 「ええ」 軽く流されてもグオンは笑顔を絶やさない。ある意味、これは女性の強敵である。 村長の部屋は二階の奥まった部屋で、武装した女がノックをして開けた。 「おお、ジエン。戻ったのか? 不死の方法は見つかったか?」 「いえ。しかし、不死の男を連れてきました」 村長の顔色が少し変わる。 「初めまして」 グオンが挨拶をする。 「噂は聞いたことがある。遠方からご苦労だった」 「全ては姫のためです」 「あんた、手のひら返したようだな」 「?」 「いや、こいつは女にだけ優しいんだ、村長」 「それも噂で聞いた」 マトイ村村長、彼は男だった。それもまだ三十代前の優男である。
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