気まぐれ日記
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2006年05月25日(木) うーむ

 ちょこっとやることやったら、日記へのアクセスが増えた。(HPからの・いつもいろいろな言葉でアクセスされるのは多いけどね)
 それなら、拍手webの返事はここでやろうかと考えてます。とりあえず、ずっと前からぽちっとしてくださった方々がいるんで、その方々に「ありがとうっ!」
 私信:朝は機嫌が悪いので勘弁してください。



 自らスピード自慢というだけあって、スピードは半端ではない。マトイ村まで、文字通りひとっ飛びだった。
 「はーい、到着ー。またのご利用お待ちしてまーす」
 「いつも助かるよ、アスネ」
 「またね、ジエン」
 彼女はまた飛び上がる。
 「その辺飛んでるからいつでも呼んでねー」
 それだけ伝えて、空に消えていく。
 「まず、村長に話をする」
 マトイ村。それは、見た目は普通の村だった。男たちも普通にいる。当たり前だが。噂だけ聞いていると男がいないのでは、と勘違いする人が多い。
 普通の村だが、一軒だけ立派な屋敷があり、そこに入る。武装した女が一人、入り口で待っている。
 「お帰り、ジエン。村長ね、今なら手が開いているわ。ところで、そちらの方は」
 ジエンが紹介しようとしたがグオンは自分から名乗った。
 「勇ましい方が多いと聞きましたが、それだけでなく美しい」
 「まあ、そういうことをいう奴だ。気にするな」
 「ええ」
 軽く流されてもグオンは笑顔を絶やさない。ある意味、これは女性の強敵である。
 村長の部屋は二階の奥まった部屋で、武装した女がノックをして開けた。
 「おお、ジエン。戻ったのか? 不死の方法は見つかったか?」
 「いえ。しかし、不死の男を連れてきました」
 村長の顔色が少し変わる。
 「初めまして」
 グオンが挨拶をする。
 「噂は聞いたことがある。遠方からご苦労だった」
 「全ては姫のためです」
 「あんた、手のひら返したようだな」
 「?」
 「いや、こいつは女にだけ優しいんだ、村長」
 「それも噂で聞いた」
 マトイ村村長、彼は男だった。それもまだ三十代前の優男である。


草うららか |MAIL

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