気まぐれ日記
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2006年02月13日(月) 行くもんじゃない!

 冬の札幌、雪祭りは、行くもんじゃない。特にJRで!
 すっげー、人だった。それだけが感想。でも、なんか携帯で撮影する自分がいました。(えへへ……)
 ともかく、立ち乗り(三時間)は、もうダメだ。年には勝てん。
 あ、あとよさこい祭の時も、やめた方がいい。あれは、参加するかテレビで見るかのどっちかで。
 あと、うちの妹。元気でした。普通に。今後何があっても見捨てるという方向で行きたいと思います。



 その夜、ゼデューは町の外にいた。一人で。
 その姿は、無謀の一言に尽きる。そんな中で彼は祈っていた。職業(首にされたが)柄、こういう時にはいつもの倍以上念入りに祈っている。
 そんな彼を、何かが襲った。
 「こ、れは……」
 彼には、何か確信があった。だからなのかポケットに左手を入れる。それだけのことしかしない。出来なかったのかもしれない。
 眠りに落ちる前に、しっかりと声が聞こえた。
 「バカだね」
 誰の声だっけ?
 しかし、彼にはどうでもいいことだった。そのまま、眠り込んだ。

 翌朝、フレクアはいの一番にゼデューの元に向かった。そして、がっくりと膝を落とす。
 「またか」
 「どうなってんだ、まったく」
 「それにしても……」
 「なんでこんな坊さんが?」
 「神のご加護で助かると思ったんじゃねーの?」
 そんな会話の後で、ゲラゲラ笑っている役員たちの気が知れない。
 「だから、夜で歩くなってんだ」
 その後も笑い声が響く。
 「あ、お嬢ちゃんの連れ? 可哀相にね」
 「とにかく、病院へ、お願いします」
 フレクアは自分を抑えるのに精一杯だった。悔しくて涙が出る。こんなに悔し泣きをしたのは、叔父であるバルクにあっさりと負けてしまった時以来だった。
 あれから、彼女はほんの少しは成長した。変な二人と気苦労しながらも今まで経験のしたことのない旅をして、変わったものを見て、おいしいものを食べ、労働に汗する。それが、彼女を豊かにした。彼女が成長していなかったら、役員たちがどうなっているかわからない。
 病院にて、寝かせるだけで医者は去っていった。病室には眠るウォンテッダーが何人もいる。
 「ゼデュー、あなたの身で何かわかった?」
 指をほどいて左手に握り締められているものを手にする。それが、彼との作戦だった。
 
 「たぶん、僕は魔によって眠ります。でも、その原因を知らなくてはなりません。僕はいくつかその原因を知ってますし、その治療法も知ってます。それをあなたに教えられるようにします。あなたは、絶対夜外に出ないでください」
 ゼデューが、こんな提案をするとは彼女は思わなかった。
 「わかりました」
 「だから、フレクアさん。僕が眠って落ち込んだり、役員の人殴ったりしちゃダメですよ」
 「そんなこと、しません」
 
 役員にたちしては剣を抜こうと思ったけれどね。
 そう思うこともないようにと言いたかったんだ、と彼女は思う。彼が教えてくれるメモを見た。
 「あの、ゼデューをよろしくお願いします」
 彼女はそう言って、病院を後にした。
 


草うららか |MAIL

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