気まぐれ日記
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べちゃべちゃで歩きにくいわ、寒いわで……ずる休みしたかった一日。性根はまじめなんでできませんが。
村長の家は、普通より少し大きな家、だった。それでも三人が寝泊りする部屋は十分にある。中に押し込められイスに座らされお茶かコーヒーかを聞かれた。とにかく三人は話を聞くことにした。 「家畜のメスばかりが死ぬんだよ」 「はあ?」 「ここは、美女が老婆になるっていう村じゃないの?」 「しかし、それはそれで問題だのう」 「噂に根も葉もないことがつくのはウォンテッダーなら常識でしょう。確かに聞いたことがあります。しかし、家畜のメスばかり死ぬのがこの村の悩みです」 ここ一週間で十匹のメスの馬、羊、ヤギ、牛、豚が死んでいるという。それもまだ寿命がある、若いものばかりが。 「しかも、どれもこれも面構えのいいメスばかりで……」 「なるほど、美人は美人でも、人間ではなく動物の美人ということだな」 「このままでは作業に支障がでる。メスがいなくなっては繁殖させることができん」 「確かに。のう、バルクここは一つ」 「ああ、もちろんだ。村長、いくら出す?」 「ね、この村のおいしいものって何?」
アニムはたった今死んだばかりというメスの羊を見た。彼に家畜についての知識はないが、その他の点で(たとえば、魔法など)何かあるかもしれないと思ったからだ。それに村人によると、病死と言うことはないようだった。 「何もない。魔力のかけらもない」 アニムはさっさと死骸から離れる。 「でも、なんでメスばかりなのかしらね」 「むー……」 「それより、他に変わった点がないかって村長に尋ねたんだけどよ、何日か前から滞在しているウォンテッダーがいるんだと。でもそいつ何もせずに宿で過ごしているらしい」 「なら、ちょっと挨拶にゆくか。ウォンテッダー同士でやることがある」 アニムが言うのは、情報交換である。こうやって彼らは新しいことを得ていくのである。
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