気まぐれ日記
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今日は疲れ気味。また明日がんばります。
次の日は、どっちゃり積もった雪をかき分けながら村を回った。夕べバルクの言うとおり、この村は時間がずれている村だった。そのため彼らは大いに朝寝坊をした。それでも三時間のずれはまだ午前七時をさしている。 「べつだんこの村は変わったことはないな」 村の人たちはそう言っている。ずれているということに気づいてないらしい。ただ一人、若い娘だけがその事実に気づいていた。最近、この村に嫁いできたその娘は、時間がずれていることにすぐ気づいたと言う。ただ、自分がよそ者だと言うことで黙っていた。だから、旅人である彼らにそっと打ち明けた。 「問題は、この魔力を、どう回収するかなのだが……」 アニムは言った。 「それなら、もう、いいわ」 と、ルイ。少し顔色が悪い。 「なんだか、夕べからずっと吸い取っているの、魔力を」 「はあ?」 「あたしね、どうやら魔力を取り込む体らしくて、少しずつだけど浮いている魔力を吸っているの」 「それで、体調は?」 「あんまり体に合う魔力じゃないみたい。具合悪い」 「そりゃ、だめだな」 魔力を何かに移せることができるなら……そう思った。魔王に聞くべきだったと。こういうときに限って現れない。
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