A:だからね、遠足でオニギリと言うとね、僕には忘れられない思い出がありましてね B:はい A:童話におむすびがころころ転がって穴の中に入ってしまうという話があるじゃないですか B:ああ聞いたことがありますよ A:ね、でまさにね、あの話の冒頭のようにですね、遠足のお昼に僕がうっかり落としたオニギリが近くにあった坂を転がっていってしまったんですよ B:ほお A:でなんと、その坂の下に空いていた穴にすっぽりと入ってしまったんですよ (※ここまでは前編に収録済み) B:そういうゲームではなくて? A:え? B:だからその穴にオニギリを入れるゲームではないの? A:粗末にするな、食べ物を! B:そんでもってその穴に貯まったオニギリからオニギリの霊が襲ってきたっていう話なんでしょう A:違うよ! B:「お弁当の蓋をパカ。わ、またオニギリかよ。遠足イコールオニギリっていう図式しか頭にないんかね主婦(夫)っていうのは。こんなもん捨てちまえ。あ、あの穴の中に転がしてやるか。コロコロコロコロコロコロコロコロ・・・ドサ。おお、うまいことあの穴目掛けて入っていくじゃないか。面白い。コロコロコロコロコロコロコロコロ・・・ドサ。コロコロコロコロコロコロコロコロ・・・ドサ。コロコロコロコロコロコロコロコロ・・・ドサ。コロコロコロコロコロコロコロコロ・・・ドサ。コロコロコロコロコロコロコロコロ・・・ドサ。コロコロコロコロコロコロコロコロ・・・ドサ。コロコロコロコロコロコロコロコロ・・・ドサ。コロコロコロコロコロコロコロコロ・・・ドサ。コロコロコロコロ」 A:お前どれほどオニギリ持ってきてる設定なんだよ。食い過ぎだろそれ全部食べるつもりだったら。しかも勝手に一人芝居するな B:いや親友のみっちゃんちが貧乏で弁当持って来れないかもしれないと思って二人分持って行ったんだよ A:そんなエピソードがお前の小学校時代かなんかにあったのかよ。<食い過ぎだろ>っていうツッコミが薄ら寒いじゃないかよ。そうか、お前親友思いなやつだったんだな B:嘘だけどね A;嘘かよ! B:だって漫才で実際に起こったエピソード話すことなんて滅多にないだろ A:そうだけどよ。ちょっぴりお前に感動した俺はなんだったんだよ。 B:「パカ。あ、オニギリか。やっぱり遠足と言えばオニギリだよな。いだだきま〜・・・ああ、手からオニギリが滑ってしまった。あの穴目掛けて転がっていくよ。お母さんタスケテェェェ!!」 A:自分でなんとかしろ、自分で B:「パカ。あ、オニギリか。いだだきま〜・・・ああしまった。あの穴目掛けて転がっていくよ。僕も転がっていこう」 A:お前まで転がるな B:いや、穴を見るとそこへ向かっていこうとする本能が・・・ A:うるせえよ!! B:「パカ。あ、オニギリか。いただきま〜・・・ああ、あの穴目掛けてオニギリが。きっとあの穴はお腹が空いているんだろう」 A:擬人化するな。穴が腹減るわけねえだろ B:「パカ。あ、オニギリか。いただきま〜す。モグモグ。美味しいな。これは昆布が入っているのか。ああこっちは紅ジャケだ」 A:はやく落とせよ! B:「パカ。あ、オニギリか。いただきま〜(と言って相方の頭をオニギリに見立てて掴もうとする)・・・しまった。あの穴に向かって転がっていってしまう。(相方逃げる)タタタタタ(追いかけている)。あれ、坂の途中なのに止まったぞ。(掴もうとする)何、掴もうとした瞬間逃げたぞ。あ、また止まった。よーし・・・(掴もうとする)また逃げた。どうなってるんだよ」 A:「え、俺の頭を叩こうとしたんじゃないの?」 B:お前がボケてどするんだよ。もういいよ
―END―
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