ある日、修哉の中に聳え立っていたタワーが崩れた。 その瞬間、彼はフフフと笑った。 そして彼は、安堵の念が体中に染み込んでいくのを感じた。 あのタワーは一体誰がつくりあげたのだろうか。 紛れもなく自分自身だろうと彼は思った。 そして、新しいタワーをつくろうとも思った。 つくる? いや、次もきっと、いつのまにか聳え立っているタワーが崩れていく瞬間を感じることしかないのだろう。 彼は少し、次なるタワーを想像してみた。 そして彼は、好奇心と恐怖心が綯交ぜになったものが体中に染み込んでいくのを感じた。
―END―
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