そのビデオには居眠り停止機能がついていた。 見ている人間を居眠りさせないようにする機能ではない。 見ている人間が眠ると自動的に再生画像を止める機能がついているのだ。 どうやら両瞼が一定時間閉じていると止まるシステムになっているらしい。
ある男がその装置のついたビデオデッキで睡眠を促進させるという内容のビデオを再生させていた。 彼はそれを見ていたが、ちっとも眠くなどならなかった。 そう強く思うほど、ますます頭が冴える一方だった。 だがそれでも次第にそのビデオの内容に飽きてきた男は、予定より遅くなったもののなんとか眠りについた。 その途端・・・ ビデオ画像が停止した。 ・・・・・・ 「あぁぁっ!!」 彼は急に訪れた静けさに驚き飛び起きた。
―END―
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