イブの流した涙
▼▼▼今回の一言▼▼▼
財布の中身(レシートとかカードの類ではない)がみるみる減っていく

○そのうちに、2003年12月27日(土)「注文をとらない料理店」を完成させる予定

http://d.hatena.ne.jp/Da-Z/
↑というページができました
感想専門の日記です

▼▼▼森博嗣▼▼▼
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というより僕が好きなだけ

宝生出演の舞台観ました!(7/26)
詳しいことは月曜の日記にて
・・・と思ったけど
やっぱり水曜の日記分に書きます
と言ってて、未だに書いていない
そのうち書きます
それにしても、もうすぐ一週間経つのか
・・・もうすぐ三週間か
・・・もうすぐ四週間か
・・・一ヶ月越えたな
・・・それどころか二ヶ月経ったな
・・・もうすぐで三ヶ月だよ
・・・経ったな、三ヶ月
そして四ヶ月が過ぎ・・・
半年が過ぎ・・・
七ヶ月が過ぎ・・・
そして八ヶ月(一年の2/3)が過ぎ・・・
驚いたことに十ヶ月が過ぎ・・・
もうとっくに一年経ち・・・
一年と二ヶ月が経ち・・・
二年と二ヶ月が経ち…

2003年12月20日(土) 時をかける<彼>

○プロローグ
一卵性双生児の外見がそっくりなのはみなさんご承知のことだろう。
ただ外見はそっくりでも、それぞれはお互いに孤立した肉体を持っており、たとえ同じ部屋にいたとしても全く同じ場所に同時に存在することは不可能だ。
それだけで彼女らは違う存在であると言えるし、瞬間瞬間の動作だって全く同じであるはずがない。
そういうことからだけでも、一卵性双生児はSFの世界の一個人とそれのクローン人間のように、お互いがお互いを同じ存在であるとは認識しないはずである。
ただ、こういうことが起こったらどうだろう。
地球を初めとする今判明しうる範囲の宇宙をまるごと、コンピュータ内の仮想空間にコピーできるとする。
するとどうだろう、仮想空間内の世界は、まさか同じ世界が外側に存在するとは知らずに、
現実の世界と同じ様な動きを示すのではないだろうか。

○第一章
<彼>はある日突然、不老不死の身になった。
この目で地球の滅亡を拝みたかったからである。
いや、不老不死の身になったからこそ、地球滅亡の日を拝みたくなったのかもしれない。
ただ、不老不死の身になった理由や原因などはわからなかった。
ついに、<彼>はその時を迎えた。
あっけないものだった。
地球滅亡の直前までに生きていた他の人類は、当然地球外に脱出を試みるだろうと彼は思っていたが、なんと約半数の人達は地球と運命を共にした。
まぁそれは彼の知ったことではなかった。
とにかく自分が生きていればいいのだと思っていたからだ。
彼は宇宙空間に一人、宇宙服も着ないでプカプカと浮いていた。

○第二章
よーし、地球滅亡までのシュミレーションは終わった。
そう博士が言うと、研究メンバーらも感慨深げにうなずいた。
あとでこれを参考に人類滅亡の危機対策への具体案をまとめる仕事が待っている。
博士は、息抜きにシュミレーション内の<彼>に対する悪戯を思いついた。
そもそも<彼>にそれが悪戯であると認識されるおそれはない。
それでは悪戯にならないか、と博士は思った。
彼はシュミレーション内に、誕生した頃の地球を登場させた。
ところでシュミレーション内の<彼>はどうして不老不死の設定にされたのか。
それは、彼には地球が滅亡していくまでの地球の観察者としての役割を担ったもらいたかったからである。

○第三章
突然目の前に現れた地球に<彼>は驚いた。
<彼>は誕生したばかりの地球にフワフワと降り立ち、<彼>が不死身になった時代までを体験した。
彼にとっては一瞬の出来事のように思えた。
<彼>には何十億年と生きたという認識はあったのだが、まるで頭の中には不死身になる前に小学校や中学校で歴史の教科書で習った内容がそのまま頭の中に取り残されたような気がしていた。

○第四章
博士は何度も<彼>に世界の滅亡と誕生を見せた後、シュミレーション内を現実の世界と同じ時間にセットし直した。
のちにわかったことだが、シュミレーション内の<彼>に何度も、彼が不死身になった時を起点として地球滅亡、地球誕生を通して再び起点に戻すと、彼は起点から起点までの旅を常に初めての旅だと思っていることがわかった。
彼は、次第に薄れていく自らの出生から不死身になるまでの記憶を引きづったまま、常に同じ時を流れているのだ。

○第五章
やがて、シュミレーション内外で異変が起こっていた。
外、つまり現実の世界では、シュミレーション内の<彼>と同じ情報を持つ実在の大学生に異変が起こっていた。
彼は、シュミレーション内の<彼>に呼応するかのように、本当に不老不死の体になりかけていた。
そしてシュミレーション内ではある日突然、<彼>が遠い日の出生から不老不死になるまでの記憶を頼りに仮説を立て、自分が仮想現実の人間であることを突き止めた。これは明らかに、博士ら研究所の人間が遠い日の記憶を消さなかったミスによるハプニングであろう。
シュミレーション内の<彼>は、常々手を伸ばせば届きそうな気がしている星空を見上げ、凝視した。
そしてついに不老不死になった現実の彼もまた、常々手を伸ばせば届きそうな気がしている星空を見上げ、凝視した。
その瞬間、現実の彼は気づいた。
彼は自分たちの存在というデータが知人の勤めている研究所で使用されていることを知っていた。
だからすべてを悟ったのだ。

○第六章
彼は知人の研究メンバーを脅迫し、シュミレーション内の<彼>を探し、モニターに拡大させた。
するともう1人の自分に別れを告げた。
すると、シュミレーション内の<彼>も、彼とまったく同じようにしていた。
彼は知人に教えてもらい、コンピュータを操作し、シュミレーション内から<彼>を消滅させた。
その後、彼の知人はシュミレーションシステムと現実とがまったく呼応していることに気がついた。
その知人は、そのシステムが今後悪用されることを懸念して、決意した。
シュミレーションシステムは崩壊された。
そして世界も滅亡した。
地球どころか宇宙も。

○エピローグ
地球が元あった場所からは遠い遠い彼方では、隣接していた宇宙が突然消えた拍子にある生命体が発生した。
それが、何年も先に人間のように進化するのかどうかはわからない。

―END―


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