小学校で八人の生徒が殺されるという事件がおこった。 なんとも無惨な事件が起ってしまった。 こういう事件をニュースで聞く度に、世の中が黒くよどんでいるようなイメージを頭に浮かべてしまう。 包丁を手に持った犯人、逃げ惑う子供たち。 そこには恐怖を奏でる子供たちの叫び声がこだまする。 今という時代が不景気な故の犯罪なのか? いや、時代のせいだとうそぶくのは良くない。 よく考えてみれば、その時代その時代にとっての凶悪な事件が いつの時代にだって起っているのであろうから。
子供は大人の姿を見て育つと言う。 今の彼らはこんな時代を教訓にして進むのか? それともそれに毒されたまま新しい時代を迎えるのか? いや、毒されたままではそれを迎えることはできないだろう… こんな犯罪を、大人達の犯罪を目にしながら育つ今の子供たちは、 何を想いながらこの先を行くのだろうか?
人は犯罪を起こそうと思えば、ある程度どんな犯罪でも為し得る事ができるだろう。 誰だって、今回のような事件を起こす事が出来てしまう。 でも、今回の犯人以外の人は、今回の事件を引き起こさなかった。 そして理由がどうであれ、大多数の人が今回のような犯罪を起こさずに一生を過ごす。 僕たちは人を殺すということに対して嫌悪感を抱く。少なくともそう思う人が多い。 人を殺した人であろうとも、好きでそれをしたわけではない場合が多いと思う。 それでも人殺しは起きてしまう。 だからといって、しょうがないでは済まされない事である。 「誰かに殺されてしまう!」 僕はそんな状況に見舞われたら、きっとそれを拒む。 それにはきっと明確な理由なんてないのだろうと個人的には思う。 本能的に、これと言って論理的な理由も言えないまま、 僕は人に殺される事を拒だろう。特に動機のない人殺しに対しては。
子供にこんな質問をされたとしよう。 「どうして人を殺してはいけないの?」 これに対して論理的な説明をすることは難しい。 <人を殺してはいけない>ということは、理屈ではないからだ。 だからそれを子供に説明するにはどうしたらいいのか? それを感じ取らせるためにはどうしたらいいのか?
そもそも、なんで僕は人を殺すことに、罪を犯すことに嫌悪感を持つのだろう? そう思う事に対しては僕は何の答えも見出せない。 だけど、こうは思う。 「喜びを感じていたい。」 強引な理由かもしれないけど。 人殺しをするより、日々を笑って過ごしていたい。 悲しい時を生きるよりは、楽しい時を生きていたい。 その時その時を楽しみながら、この人生をまっとうしたい。 そう思えているからこそ、人は簡単に人を殺さないのではないか? 楽しい時に人殺しを考える人がいるだろうか? この世の全てが面白いと思えたなら、それはしめたものだ。 そんなにすばらしい事はない。 でもそういうわけにもいかない。 辛い時だって、悲しい時だってある。 それでも、その先に少しでも希望が持てたとしたら、 それを手に入れようとして、すべては向こう側の楽しい何かを見つける為に、 僕らはその先を進んでいけるのではないか? 途中で休憩したって、時には道に迷ったて、 自分の信じる場所に向かっていけるのではないか?
この先、どんな辛い事があろうとも、それは何かの為なんだと、 そう思えたなら、僕らは一気に宙へと舞い上がれるかもしれないし、 そんな夢を糧にしながら、本当に宙へと舞い上がっていけるかもしれない。 そんな気持ちでいたいから、 自分の信じる方向へと向かって歩いていきたい。それが若気の至りと言われようが。 まるでロード・ムービーの主人公のように、 自分でしか知れ得ないようなものを求めながら。 そうしていたら、ずっと笑っていられるかもしれない。 素直に笑っていられるのかもしれない。 少なくともそう信じながら、 僕は自分なりのまっすぐを見続けていたい。 ボクは一丁の銃を武器に、 明日に向かって撃っていく。 銃口はいつだって自分なりの前に向けながら。
こんなとりとめのない事を想いながら、今日という日が過ぎていく・・・
<一丁の銃を武器に>の巻−END−
ついしんのランチ ○オクラのゴマ和え(160円) ○トム・ヤン・クン(168円) ○持参のオニギリ3つ
[ぢぇんのコメント] 俺は…衝動的な感情によって人を殺したいと思う事もある… 罪は…咎められる事がないならばいくらでも犯してしまうだろう。 人間の嗜好の問題・・・そんな理由によって殺されたらたまったもんじゃないが、 それぞれに違う嗜好を持っている。 ある人は音楽を聴くことで、ある人は誰かと楽しく話していることで、 ある人はゲームをすることで、ある人は煙草を吸うことで・・・ 人を殺す快感に目覚めた人間というのは、そういったどんな楽しみも感じる事が出来ない結果 向かう方向を間違えてしまった人間なのではないだろうか・・・ あるいは、それこそが人間の正しい道なのかもしれないが・・・
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