2001年05月22日(火) |
ある物語のような日記(それとも、ある日記のような物語?) |
それは学校の帰り道で起こった。 某駅の地下のプラットホームに僕はいた。
その時は確か午後二時頃だったと記憶している。 そのホームには、通勤ラッシュの時ほど人はいなかった。 時計を見て時間を確認する度に、僕の待つ電車に対する気持ちも変化していった。 だんだんとその時間が近づくにつれ、「もうすぐやってくる」 「その電車に僕は乗るんだ」という気持ちが自然に沸いてきた。 僕は今から友達の家を訪れる予定だった。
やがてトンネルの向こうから、電車よりもせっかちな音達の集団が、 まるで遊園地に遊びに来ている子供たちが「はやくはやく!」と 体を弾ませながら親を手招きしているかのように、 「もうすぐお父さんとお母さんも来るよ」と言って教えてくれた。 滅茶苦茶すいている遊園地の係員のような気分になった。 実はもうその頃からすでに僕は何か、ゆったりとしたものを体に感じていた。ついに電車は到着した。 僕はその電車を待つ人たちの中では、一番遅くにドアをまたいだ。 僕の体は、その瞬間だけマリオネットのようだった。 とすれば、誰が僕を・・・
確かに僕は、その息子や娘より遅れて到着した親に乗ったはずだった。 でも、それは違っていた。中に入り空いているスペースに座って初めて、 あることに気がづいた。 そこには客が一人として居なかった。自分を除いては。
次第に僕は自分が本当に<その>電車に乗ったのか、よく分からなくなっていた。 自信が持てなくなっていた。 目を凝らしても、他に人は乗っていなかった。 車掌さえも居なかった。 僕はここでいったい何をしているんだ? その電車は一向にトンネルから出ようとする気配が無かった。 本当に僕は<その>電車に乗っているのか?みんなはどこに行ってしまったのか? 僕はどこに居るのだろうか…。
しばらくたった。しばらくとしかいいようがない。 実際どのくらい一人で乗っていたのか覚えていないのだから。 気がつくと僕は、多くの人に背中を押され、 友達の待つとある駅の地下ではないプラット・ホームに投げ出されていた。
−END−
ついしん、この文章を書き始めた途端に、座っていた椅子が壊れました。椅子を取り替えて、 また書き始めました。
−明日以降につづく−
[ぢぇんのコメント] いまいち筋が読めません(笑)誰か分かる方いますか?(俺があほなんか?)
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