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「本を読まなくても生きていけますか?」久利生たか子
2007年09月06日(木)
「本を読まなくてもいい、本は無駄と主張する人たちに、本を読むとどんないいことが起きるのか、なぜ読むべきものなのかなど、読書の必要性を信じてもらいたいと思う。」

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「本を読むのが好きなんて、偉いね」というようなことを言われた経験が何度かあります。
自分が好きだからやっていることに対して、「偉いね」と言われるのはなんとも微妙な気持ちになります。これって偉いことなの?という疑問が私の中にはありまして…。
この本は、ぱらぱらっとめくってみたところ、本を読まない人たちが「なぜ本が読めないのか?」について書かれていて、ちょっとおもしろそうだなと思ったので、読んでみたのでした。

でも半分くらい読んで、失望……。
ええー?と反論したくなるようなことがあれこれ書かれているんですよ。
その筆頭がこれ。

「そこに何があるかといったら、せこい感覚と、読書欲のなさである。つまり、彼は、自分で言うほど本を読むタイプでもないし、読書の楽しみ方も知らないということである。」

本をけっこう読むんだ、と言った男性に、あの本は読んだかと聞いてみたら、どうせ文庫になるんだから今読むのはもったいないとせせら笑われたそうなのです。で、上記の文章。
ええー、文庫化待つだけで、この言われようですか。それは、その男性の言い方がまずくて腹が立っただけなのでは。
他にも、借りた本はよくないとか、中古よりも新品がいいとか。
ええーー……。
本好きなら、本代と収納スペースには苦労しているものなんじゃないんですか?
欲しい本を気兼ねなく単行本の新品ばかり買ってたら、たまったもんじゃないですよね。本好きなら一刻を争って買わなくても読みたい本には事欠かないし。そうじゃない人は、単行本買ってがっかりしたら、もう買うのやめようって思っちゃうんじゃないですか?

そして、押し付けるのはよくないと言いながら、全編を漂う、この自分を正しいと言い切るかのごとき言い切り口調での押し付けがましさ。
だいたい、本を読まない人は向上心がないんだ、みたいなことを書いてますが、私は別に向上心があって読書してるわけじゃないですよ。
読書ってそんなご立派なことなんですか。私だったら、余計やる気が失せますが。
本を読みたがらない人にも本を読んでもらえるようにするには?を考える本なのではないのでしょうか。
手近なところで中古本とか人から借りるとかでもいいじゃないですか。人から借りた本は、読まなきゃという気持ちになるし、新しい世界が広がると思いますよ。(人にもよるでしょうが)
いろんな生活環境の人がいるし、それぞれに適した読書の形があるのでは?

もうね、優等生が「読書のよさをあげなさい」と言われて、一所懸命書いたけど、ちょっと視野が狭すぎやしないかい?という印象です。
でも、この方ライターなんですね……。うーむ。

というわけで、不満大爆発の1冊でした。


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