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「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男
2007年07月15日(日)
一九四三年、北洋のアリューシャン列島、アッツ島に取り残された四頭の軍用犬。自爆した一頭以外の三頭は保護され、島を離れることになる。そして、彼らの血を受け継ぐ犬たちはさまざまな運命をたどることになる…。

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帯に「イヌによる現代史」と書かれていて、なんのこっちゃと思っていたのですが、この本の主役はイヌたちです。101ぴきわんちゃん。いや、何匹出てきたかわかりませんが。
イヌが主役ってどうなんだろうと思いつつ読み進めていったら、思いがけずどっぷりと感情移入してしまい、ハナをずるずるさせながら読みました。
いやあ、おもしろかった!
スポットライトが当たるイヌはどんどん交代していくわけなのですが、違和感なく読み進められます。
この人の作品は時々わけのわからないものがあるのでちょっと警戒してましたが、これは普通に楽しめます。

そして、イヌたちの物語の合間に、イヌの調教をする老人と、誘拐してこられた日本人のヤクザの娘の話が挿入されています。その娘がイヌたちとだんだん心が通い合うような感じの話…と書くと、きっとこれから読んだ方は想像を裏切られてびっくりすることうけあいです(笑)

イヌ好きも、そうでない方も、イヌたちの物語にハラハラワクワク、そして涙させられることでしょう。
★★★☆


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