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「マルドゥック・ヴェロシティ 1」冲方丁 2007年02月02日(金) 「マルドゥック・スクランブル」の続編。「スクランブル」では敵同士として描かれた、ウフコックとボイルドがパートナーだった時代のものです。戦争で肉体を損傷した軍人たちが収容される軍研究所。そこで肉体改造され、様々な能力を身に着けた彼らは、戦争の終結により「廃棄処分」されそうになる。 疑似重力を操れるボイルドと、知能を持ちどんな兵器にも変身できるネズミのウフコックのコンビは、仲間たちと共に、国からの部隊による廃棄に抵抗する。 そして、自分たちの「有用性」を証明するために、研究所を捨て街へ出ることになる。 --------------------- 楽しみにしていた「ヴェロシティ」。最初からものすごくおもしろいです! スクランブルでのウフコックの登場シーンも大好きなのですが、ヴェロシティでのウフコックも…、手のひらの上で肩を落として涙を流すネズミなんて、そんなかわいすぎるでしょー。 ウフコックとボイルドのコンビがとてもいいです。だからこそ、スクランブルでの彼らを思い出すとせつなくなるわけですが…。 全体的には、まるでサイボーグ009て感じです。様々な能力を持った人間が結束して敵と戦うというのが。「09法案」だしね。 とにかく登場人物が多いですが、そんな多さをものともせずに憶えやすいです。特徴づけがうまいのでしょうね。名前の付け方も。これは、他の作家さんにも見習って欲しいところ。 文体がちょっと変わっていて、名詞と「/」「=」などの記号を多様しています。 読む前は、読みにくいかもしれないと思ったのですが、思いのほかすんなり読めました。 生半可に真似したらものすごくつまらなくなりそうな文体ですが、うまく使ってるなという印象です。 とにかくおもしろい。 謎も散りばめられていて、続刊も期待。 イースター博士のキャラクターがスクランブルの時と一致しなくて、これはなんなんだろう…と思ったり。後半になにかあるのかな。 |