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「クローズド・ノート」雫井脩介
2006年10月22日(日)
大学生の香恵。文房具店のバイトに、マンドリンクラブの活動にがんばる、平凡な女の子。
ある日、クローゼットの中に、前の住人が残して行ったらしいノートを見つける。そのノートには、小学校の教師だったらしいその女性の日記が綴られていた。担任を受け持つクラスの子どもたちからのカードや、やり取り、そして再会した思い人の男性への揺れる気持ちなどが書き留められていた。


あーなかなかよかったです!
香恵の天然具合もかわいらしく描かれているし、出てくる人たちもみんななんとなく気持ちがいい人たちばかり。
前半の万年筆を売る場面なんか、ただ万年筆を売ってるだけなのに、感情移入してしまっているのかうきうきと読み進めてしまいました。ほんとに、万年筆買いたくなっちゃいますね。確かに万年筆って気持ちよく綺麗な字が書けるんですよね。

後半は三角関係になりそうな展開になってくるんですが、それほどどろどろと嫌な展開にはならず。
バイト先に現れた男性に惹かれていく様子も説得力があります。もうちょっと積極的な男性の方が私は好きですが…(笑)

最後の展開は読めてしまうんですが、それでもほろりときてしまいました。
暖かく気持ちのいいお話だったと思います。

やーしかし、女性のモノローグで進んでいくこの物語を、男性が書いているというのがすごいです。
私は北○薫氏の文章(?)にはちょっと違和感を憶えるクチなのですが、これはよかった。
ノートの中味についてはあとがきでも触れられていますが、本物なのですね。自分の小学校時代を思い出して、なんだか懐かしく、じーんと泣けてきました…。小学生の頃は私も純粋だったなあと思って(笑)
★★★★


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