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「ふしぎをのせたアリエル号」リチャード・ケネディ 2006年02月12日(日) 確か井辻朱美さんの本だったと思うんですが(他にもあったかも?)、この本が紹介されていて、それ以来読んでみたいと思っていた本です。児童書ですが、私は読んだことなかったので。お話はエイミイという女の子の生い立ちから始まります。エイミイが生まれてすぐにお母さんは病気で亡くなり、仕立て屋だったお父さんはエイミイを孤児院にあずけて船に乗ります。そして戻ってきませんでした。 エイミイはお父さんが残していったキャプテンの人形と育ちます。いつもマザーグースなどの本を読み聞かせていたキャプテンの人形は、綻びを繕おうとしたエイミイに針で刺されて、言葉をしゃべるようになります。だんだん大きくなり、人間になってきます。 孤児院にいられなくなったキャプテンは、エイミイに1ヵ月後に迎えに来ることを約束し、船に乗ります。 しかしひと月経っても戻ってこないキャプテン。実はまだ時間がかかると手紙を出していたのに、いじわるな孤児院の先生が焼いてしまっていました。 エイミイはキャプテンが死んでしまったと思い、だんだん生きる力をなくし、今度はエイミイが人形になってしまいます。 そしてなんやかやがあって、アリエル号の船長になったキャプテンは人形のエイミイを連れて、黄金を探す旅に出ます。その旅の仲間というのが、黄金を狙うオニババ、キャプテンが人形から人間にしたステテコやらサルやイヌ(元人形)…。 とこんな感じで話は進みます。 恐ろしいのが、海に沈む黄金を探すために、キャプテンが人形になってしまったエイミイの目(ボタン)を取って海に沈めるあたりですね…。しかも目は魚に食われて行方がわからなくなってしまうという。 その上人間に戻りかけていたエイミイは、目が戻らないので、人間に戻るのを遅らせるために塩漬けにされるんです。おっかねえ…。 なんというか、雰囲気が重苦しい話でした。いろんなことがシュールでブラックでした。 後半、アヒルの一団とか出てくるあたり、冷静に考えたらすごいおかしいし笑いどころじゃないかと思うんですが、物語に入ってしまってる私には、笑い事じゃないぞと思えてしまって。 この設定を笑えるか重いととるかで、読まれ方は全然違ってくると思います。私は重かった。 重くはあったけど、おもしろかったです。読み応えありました。 ★★★★ |