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「蒲公英草紙 常野物語」恩田陸 2005年11月12日(土) 舞台は20世紀初頭の東北の農村。旧家のお嬢様の話し相手を務める少女・峰子の視点から語られる、不思議な一族の運命。時を超えて人々はめぐり合い、約束は果たされる。切なさと懐かしさが交錯する感動長編。--------------------------------- お嬢様とお話し相手の少女…という設定、私などはどろどろした世界を想像してしまうんですが、このお話はとても温かく気持ちのよい時間を過ごせました。 だから、余計にぼろぼろと泣いてしまったんですが。 少女の靭さと、春田家の少年の「僕たちは引き受けることができるんだから、そうしなくちゃいけないんだよ」という言葉に胸を打たれます。 力のある人間は、そうすることが使命だから、というメッセージが考えさせられました。 …しかし、読んでる間はほんとに至福なんですが、読み終えるとどうも釈然としない…読み返すとまた至福…時間が経つとなにか足りない…という感じです。 なぜなんでしょうね。峰子がそういう状態なのだから、これは正しい読後感なのでしょうか?(恩田作品はほとんどそうですが…) とは言っても大好きなシリーズなので、今後も楽しみにしております。 ★★★☆ |