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「パートタイム・パートナー」平安寿子 2005年10月22日(土) 就職をしても長続きをしないが、女の子の相手をするのだけは大得意という晶生が始めたのは、パートタイム・パートナー。通称デート屋。二時間一万円で女性のデートにつきあう。励まして、元気付けるのが仕事。そんなお仕事の様子をひと月一話ずつ、一月から十二月までを描いた連作短編集。 正直、最初の方は、えっこんなところで話が終わっちゃうの?と思いました。 短編なんだけど、オチがないというかカタルシスがないというか。その後どうしたの?と思うんですが、なんのフォローもなし。 でもまあ、普通の人生もそんなに毎度毎度オチがつくわけでもないですしね(笑) いろんな行きずりのお客さんがいて、いろんな事情のデートにつきあい、なにかが劇的に起きるわけでもないけれど、いろんなことを感じていく…。そんなお話です。 ふてくされた態度とか、高飛車な態度とか、そんな女性にすらかわいさを感じてしまう晶生はすごい(笑) 私はお父さんの思い出のところが好きでした。 この人の描く父親というのは、規則正しい小心者で、でも自分だけの密やかな楽しみを持っていてそんな人生に満足している、そんな人なんですね。世間的にはおもしろみがないと言われるタイプで、でも描き方によって微笑ましくも思えてしまうんだなと思いました。 ★★☆ |