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「家守綺譚」梨木香歩
2005年10月02日(日)
これは、つい百年前の物語。庭・池・電燈つき二階屋と、文明の進歩とやらに棹さしかねてる「私」と、狐狸竹の花仔竜小鬼桜鬼人魚等等、四季折々の天地自然の「気」たちとの、のびやかな交歓の記録。


一軒家に暮らす物書きの青年と、庭の木々、近くに住む住人や物の怪の類との交流の物語。
青年が書いたものという設定なので、文章も古風で端正。
掛け軸から現れる亡くなった友人も、飼い犬のゴローも、お隣の奥さんも、和尚もいい味出してますね。飄々としていて暖かく、庭のサルスベリに懸想されたりもして、ちょっとユニークでもあります。

次が気になってたまらない、という話ではありませんが、大切にしまっておきたくなるような一冊でした。
★★★


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