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「Q&A」恩田陸 2004年06月17日(木) 質問する人間(Q)と、答える人間(A)の会話のみで成り立っているお話。都心郊外のショッピングセンターで起きた、死者69名、負傷者116名という未曾有の大惨事に関する証言の数々。いつも通り図書館で借りるのを待とうと思っていたのに、本屋で立ち読みしたら我慢できなくて買ってしまいました。しかも平日だったのにその日のうちに読みきってしまった。 長編というよりは連作短編集という感じですね。 最初の方をぱらぱらと見た印象では、外堀から埋めていってだんだん事件の中核に迫るのかなと思ったんですが、いろんな角度から切り込む形で事件が見えてきます。切り込み方もさまざま。 質問者と答える人も、最初の聞き取り調査といった雰囲気は途中までで、途中からはいろんな立場の人たちになります。そこらへんがひっかかる人はひっかかるのかな。 私はとてもおもしろかったです。ほんとに、うまいですよねえ。 たとえば「死の匂い」だとか、目に見えないものをあたかも実際に存在するかのように思わせてしまうところが好きです。 私が一番ぞっとしたのは、消防士のお話ですかね…。 ★★★★☆ |