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「ねじの回転」恩田陸/「名探偵の掟」東野圭吾
2003年02月16日(日)
■「ねじの回転」恩田陸
近未来、時間遡行ができるようになった国連は、過去に介入したことにより災厄をとりのぞくため、元の歴史を再生することにした。日本での介入点には、「二・二六事件」が選ばれた。

という、タイムトラベルもののSFです。
私は歴史がちょっと苦手なので、最初の方はちょっと退屈してたんだけど…途中からだんだんスリリングになってきて、おもしろかったです。
同じ歴史を台本のあるお芝居みたいに再生するはずなんだけど、それが同じにならないとやり直さなきゃいけないんですね。そして、この事件の首謀者たち数名は国連からの説明で、「未来からの介入により同じことを繰り返している」っていう意識があるわけです。でも、結局自分たちの思いは遂げられず死んだわけだから、同じ歴史をたどることは苦痛なわけです。
そして、少しずつ狂っていく再生に気づき、過去とまったく同じじゃなくても再生は中断されない、という事実に思い至り、かつてとは違う行動を取り始め…という、ここらへんからおもしろくなってきます。
SFなんだけど、なんだかぞっとしました。下手なホラーより、私は怖かった。何が起きるのかわからない綱渡りの展開が、緊張感があってとてもおもしろかったです。合間にはさまれる、ちょっとしたエピソードなんかも入れ方がうまい。緊張感にめりはりがついて、読みやすい。うまいなあと思います。

まあ、読み終わってすっきり爽快〜なんていう話ではないですが。読み応えはありました。「二・二六事件」なんて名前くらいしか知らなかったけど、それでも充分楽しめました。

事件の詳細を読んだので、記念に(?)、ホタルの「二二六」を聴きました(笑)
冒頭のナレーションも、文中に出てきてたので、おおこれか〜って(笑)


■「名探偵の掟」東野圭吾
本格推理小説のおきまりのパターンを揶揄した短編集。
すごいさらりと読み終わってしまいました。
うーん…。おもしろかったかと言われると、「ああそう」って感じなんですが…。お定まりだなんてことはわかってるから、いまさら言われても…という気がしてしまって。逆手にとって新鮮な驚きを与えてくれるというわけでもないし。
パロディとしておもしろがれないっていうのは、私が純粋な本格ファンじゃないからなんでしょうか。

ちなみに私は、パロディでも西村京太郎の「名探偵シリーズ」は好きでした。


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