日々是修行也
BBS









登場する人物・団体・店名等はすべて架空のもので、仮に存在していたとしても単なる偶然です。 また、暴力・犯罪・性的描写も個人の思い込みによる勝手な想像です。

2009年12月15日(火) 合格祝いディナー

数ヶ月前、S美の転職&試験に合格したらメシをおごる約束をしていた。

合格連絡が届いた数日後、S美にメールを送る

[合格祝いのメシ食べにいく?いつが空いてる?]

《うん、(^_^) いいの? 来週か再来週なら》

再来週のスケジュールが空いてる日を見つけてメールする

”○○日で大丈夫?”

そのメールにS美からの返事はなかったので、本当に予約して良いのか迷ったが、それから1週間ほど経過した約束の前日朝にS美にメールした。 


[明日夜7時に銀座で大丈夫?]  ”お店の予約なんてしていないけど、心当たりのお店があったので銀座を指定しただけ”

それにも、返事が無ければ”オゴリ”の約束は反故にしようと腹をくくっていたのだが・・・


夕方になってS美から《うん(^_^)》とだけ返事が来た。


”ちっ、返事来たか。 そうと決まったら、店の予約しないと・・・”

心当たりのお店に電話するがやはりクリスマス時期でしかも前日の予約となるとかなり厳しい。

目処をつけていたお店に電話すると、「あいにく明日は満席ですが、1組様が9時半からのご予約ですので、6時ごろまでにお越し頂いて夜9時まででしたら・・・」と丁寧な対応だった。

そこで、急遽S美にメールして6時に銀座でも大丈夫か尋ねるが・・・「何もなければ、大丈夫なんだけど、7時が無難。」との返事がすぐに来た。

そのお店は諦め、数件目の電話でようやく1軒のレストランが予約出来た。

待ち合わせの場所を銀座から赤坂に変更し6時40分にする旨をメールするが返事はなかった。 (-_-メ)


ディナー当日、夕方6時過ぎにS美からメールが入る。 『今会社出ました。お茶でもしてようかな』

”昨日のメールには返事よこさなかったくせに・・・”と無視。

6時40分丁度に待ち合わせのコンビに前に到着するとコンビにの中からS美が出てきた。

「タクシーで行くよ」

『うん』

車内で、

『どんなお店?』

「どんなって・・・ (グランメゾンというにはイマイチ及ばないので、、) 普通のレストラン」

『あっ、、そう。  ふつーのレストランなんだ。。。。』 明らかに落胆&不満げな口調


”当たり前だろ、、素っ気無いメールの返事しかよこさない”昔の女”相手に2万以上もするような超高級レストランになんて連れて行くほど俺はお人よしじゃね〜よ。”

「そう、普通のレストラン。苦手な食材ってワサビと辛い香辛料だっけ?」

『う〜ん、ワサビでも少しなら大丈夫。 辛いのも少しなら大丈夫』

「あっ、そう」  ”まぁ、フレンチだから和風のワサビやアジアンな辛い香辛料が使われる可能性はまずありえないし・・・”


程なくしてタクシーは西麻布4丁目に着いた。

外苑西通りを1本入って少し歩くと、左手に目指すお店が現れた。

お店の看板は豪華だ・・・しかも、エントランスは階段かよ

『ひらまつ?』

「うん、ここの西麻布のお店は新しいみたいだけどね。 来たことある?」

『いや、はじめて』


湾曲した階段をあがった2階にレセプション。

スケルトンのエレベーターに乗り、通常は3階に案内されるのが、クリスマスシーズンということもあって普段はパーティ用に使われるR階へと案内された。

テーブルに着席する。

「何か飲む? 食前酒だから、シェリーかシャンパンだけど・・・」


『シャンパン』


S美の表情からすると、お店には満足したらしい。


「本日イチゴベースのシャンパンをご用意しております」とお店のスタッフ(さかなくんに似てた)

『それでお願いします』

「じゃ、私は普通のシャンパンで・・・」 ”シャンパンの銘柄を聞かれるかと思ったけど、それは無かった”


まずは、合格祝いの乾杯でスタート。


クリスマス期間と言うことで、コース料理は選択余地のない1種類だけ。 ただし、手長えびの追加だけは受け付けるというものだった。

個人的には、メニューを見ながらどれにするか迷ったり、食材や調理方法の説明を聞きながらイメージを膨らませるという楽しみが無いのは残念だったけど。。

出てきた料理はボリュームも満点で美味しかった。 手長えびを追加しなくて良かったと思うぐらい。(苦笑


因みにその料理メニューは





甘めの白ワインが飲みたいというS美の希望で、ソムリエのお薦めワインを尋ねると、幾つかを候補にあげてくれた。

その中から Raffine を選んでオーダー。

しかし、イチゴベースのシャンパンを飲んだ後、白ワインを2杯ほどしか飲まないS美、残りの白ワインを飲まされて・・・それだったら、シャンパンをボトルでオーダーした方が良かったと後から気付いた。



S美の口からは出会い系サイトを利用した婚活報告が語られた。

つい先日の日曜日に初面接したという男は、S美としてはかなり期待を持って行ったらしいのだが・・・

『相手の男が、”何度も行ったことがあって美味しいお蕎麦屋さんがある”っていうので、待ち合わせ場所から向かったら日曜日は閉店だったそうで、、 そんなの事前に調べておくべきじゃない? 食事するの決まってるんだから、、』

「そりゃ、そうだな・・・年中無休の牛丼チェーンなら調べるまでもなく、営業してるだろうけど。 蕎麦屋みたいに、蕎麦打ち職人!?が手打ちするような店だったら日曜定休日は十分ありえるからね、(笑」


『しかもね、 そこでまた 「じゃあどうしよっか?」 って聞くのよその男が。  そんなの、最初のお店がダメだった時のバックアップぐらい想定して準備しとくのが常識だと思わない!?』


「(笑)、、まぁ、それがその男の常識じゃなかったんだろうね、、(笑」


『なんか、いきなりそんな遣り取りがあって、”コイツもダメだなぁ〜”と思った訳よ』


「しかしまぁ、よくそこまで頑張ってるのに、見つからないモンだね。 もっと男に求める条件を緩くして門戸を広げたら?(笑」


『これでも十分下げてるけど、どうしても譲れないところは、妥協できない。 なんか、年々男の質が落ちてるような気がする・・・別にすぐ結婚じゃなくても、普通にお茶したりご飯食べたり映画見に行ったりする相手を探してるだけなんだけどね、、』


「ふ〜ん、、」


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弥勒(みろく) [MAIL]

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