レストランでの食事は２時間以上にも及んだが、その７割以上はＳ美の職場での愚痴が占めていた。(^_^;)


同世代の結婚していない独身女性同士のせめぎ合いというか・・・牽制の仕合というか、、（笑


まぁ、そうやって本音を吐露する量が多い分だけ職場でのストレスが大きいって事だろうなぁ〜と思いつつ、相槌を打つのに徹する。


職場の人間関係を崩さないよう、敢えて反論もせず耐えることで精神的な負担が蓄積されていたのだろう。


美味しい料理と、職場問題の毒吐きでスッキリしたようだ。


テーブルチェックの会計時、支払ったのはＳ美だった。


『ちょっと立て替えとくから、後で払ってよ』とＳ美


「あぁ、」そう答えながら、正社員として就職したＳ美の経済状態が以前より良くなった事がわかった。


時々訪問するというこのビストロでも美味しい、美味しいと言いながら食事したＳ美に、お返しにグランメゾンにでも連れて行くかな！？との思いがよぎる。


ザ・ジョージアン・クラブの後を引き継いでオープンした”オーベルジュ・ド・リル トーキョー”かなぁ〜


・・・けど、今更別れた女を連れて行くようなお店でもないしなぁ。。(~_~;)


そうだ、例の葉子との晩餐会のホスト役が俺の番だから・・・葉子と行くか！？（笑


階段を上がって地上に出ると、小雨はやんでいた。


『まだ、時間ある？　ちょっと飲んでいく？』


「うん、いいよ」


『とりあえず東口に行こうか？』


「うん、」


『どこか知ってるお店ある？』


「うん、潰れてなければ・・・（笑」


地下にあるバー・リフレイン （Bar Refrain）　は潰れていなかった。（笑


『今日は、地下づいてるね・・・（笑』


「うん、」


満腹状態だったが、クラッシュドアイスに埋もれた野菜スティックをオーダーし、Ｓ美は麦焼酎のお湯割りｘ４杯、俺はジントニックｘ４とジンフィズｘ１杯で零時過ぎまで過ごした。

これまた２時間以上滞在したことになる・・・。


一つ気になったのは、お店のカウンターで独り”葉巻き”を燻らせながらシェリー酒（多分グラスの形から想像だけど、、）を飲む女性が居たこと。


何故かとっても気になったけど、、Ｓ美の手前声をかけることもなく・・・（笑


お店にはサラリーマン風のグループ客も出入りしていたが、隣のテーブルでフラッシュを焚いて写真撮影する客に対して毅然とした態度で注意を促す黒服店員の配慮には感心した。


数年ぶりに来たけど、いいお店じゃん。（笑


ココの勘定は俺が負担し、１２時半前に新宿駅でＳ美と別れた。