朝の通勤ラッシュ、

混雑で有名な上り電車に乗ると、黄色いＴシャツに色白で坊主頭、アゴには陰毛ぐらいの長さのヒゲ面男がデイバッグを前に抱えてドア口近くに立っていた。年齢は２０代前半


耳かけタイプのヘッドホンでガンガン音が漏れている・・・、

坊主と俺の間には先に乗り込んだ５０過ぎ、薄い頭にフケをたくわえて脂ぎったオッサンが１人。

すると奥の坊主が舌打ちと共にそのオヤジにのフケが自分のバッグに落ちるのをさも気にするかの様に抱えたデイバッグをパンパン叩く、

それを察したオッサンは横へズレて車内の奥へ・・・

俺と坊主の距離が縮まった、

”う〜ん、朝からウルサイ・・・”(-_-ﾒ)


しばらくして坊主の足が俺の革靴つま先部分を踏んできた、


革靴のつま先を捻るよ様にして坊主の靴を踏んで応酬すると、坊主がすぐに踏み返してきた


と同時に”プチン”と音を立てて脳の中の線が切れた


すかさず、左手でそいつの耳に掛かっていたヘッドホンを掴んで外し、坊主の顔を睨みつけならが、　


「うるせんじゃ〜」


一瞬にして車内の空気が張り詰める


肩からぶら下がったヘッドホンの先から流れる大音量の音楽


坊主は一瞬固まったが、視線を窓の方にそらすと何事も無かったかのようにヘッドホンを手に取り再び耳に掛けた

「・・・」

すぐさま耳に掛けたヘッドホンを再び取ると


「おめ〜、うるせ〜いぅんが　わからんのかぁ、　ボケェ」　

（まぁ、標準語からはかなりハズレているから・・・文字で表しにくい/イントネーションも含めて、苦笑）


　”あ〜ぁ、午前中の会議に間に合わなくなるなぁ〜。。。　警察沙汰になるのも面倒だけど、まぁいいか。　日記のネタにもなるし！？・・・短時間でアレコレ考えながら覚悟をきめる、”


再び肩先から垂れ下がったヘッドホンから大音響、、


空気は張り詰めたままだが、周囲にいる乗客の視線や”気”は俺を後押ししているように感じられた　(~_~;)


すると坊主はゴソゴソ・・・


肩先のヘッドホンから流れる音が徐々に小さくなっていく


この間　”おめ〜がケンカ売るんなら、なんぼでもこうたるでぇ〜”という心の中のファイティングスタイルを取りながら相手の出方をみる、


相手をじっと見据えるが、坊主は視線を窓の外に逸らしたままだ


”まぁ、これ以上追い込んでも仕方ないか・・・”　　ほどなくして電車は終点のターミナル駅に到着。（事の発端から５分足らずの出来事）


電車から大勢の乗客が一気にはき出される、俺も坊主の後に付いてホームに降り改札口を目指す・・・（ゴルゴ１３じゃないけど敵に背中を見せるようなマネはしない、笑）坊主は足早に立ち去っていった。



日本には方言が沢山あるけど、私の出身地の方言はかな〜り”最先端”をいってる。(^_^;)

大学生の頃久しぶりに地元に帰省した際、幼稚園児が「ワシがのぉ〜」と同じ幼稚園児に向かって普通に会話しているのを聞いて・・・思いっきり引いた記憶がある。（笑


そんなところで生まれ育ちました。　”のどか”かないい土地です。(^_^)v