井ノ本的
 written by 井ノ本R
 
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2004年05月24日(月) 櫻井敦司もうすぐ不惑

でもある意味すでに全然惑ってないなあ、と思った井ノ本です。

知らん間にBUCK-TICK(以下B-T)が各自ソロ活動を始めたようです。
かつてSCHAFTという今井寿@天才&藤井麻輝@元ソフトバレエの変態ユニット(褒めてます)とかシュヴァイン(スペル自信ない)のようなサイドプロジェクト的なものはありましたが、
ほんとのソロってはじめてなんじゃなかろか。
まあわたしはいつでもどこでもヤガミトールしか見えてないんですけど
とかなんとかB-Tに詳しい友人から情報をもらいつつチェキっていたのですが
なんとまあ櫻井敦司(以下あっちゃん)までソロをやるとな。

あっちゃんはえーとB-Tのボーカルです。
ごっつい整った顔をしています。
整いすぎてこわいです。
コドモがあっちゃんの顔見て泣いたとかいううわさも耳にしました。
日本人で眉山のないとにかく上に向かった眉毛を描いていいのはあっちゃんだけだと思います
とにもかくにも顔は美しいです顔は
なんでこう強調するかというとえーと
歌詞がね…

B-Tの歌は今井や星野らのよき曲と今井寿の天才的な歌詞またはあっちゃんの破壊的な歌詞でできています。
今井の歌詞はすごいです。
「リザードスキンの少女」とかもヤバいですが
「相変わらずのアレのカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり」とかすごいですよもう。
今井が全曲の詞を書いたらもっと違うバンドになっていたんだろうなあ、と思わせる天才っぷり。
しかしあっちゃんの歌詞もすごいです。
もっというとヤバいです。
はっきり言うと
おかしいです。
タイトルからしておかしい。
「限りなく鼠」とか「極東から愛をこめて」とか「見えないものを見ようとする誤解すべて誤解だ」とか…
なにかが決定的におかしい言葉の数々がキラ星のごとく(褒めてます)。
「細い線」の「どうでもいいランランラン 何でもいいランランランラン」っていうサビを聞いたときの気持ちといったらもう(褒めています)
基本的にいちおうはロックのフォーマットにのって自己について悩んでいたりお前がほしいぜI want youみたいなこと言ってたりするんですけどなんかへん。
ここに引用はできませんが上記の言葉でgoogle検索とかしたらたぶんざくざく出てくるのでは。

そんなあっちゃんがソロをやるというので友人に聞かせてもらいました。
まずシングルなんだへー
カップリングってどんな曲
えっ
「LOVE〜抱きしめたい〜」
って
ど ゆ こ と ?

とりあえず聞いてみます。
1曲目。
いつもの腰砕けあっちゃんソング。
愛とか恋とかアレだとかコレだとかのまあアレな曲です。
いつもどおりだなあ。
んで2曲目。
だぁきぃしめたいぃ〜(地獄の底から響くような震え声)(基本的にあっちゃんは叫ぶか震えるかです)(褒めています)
・・・。
友達と目を見合わせます。
阿久悠って偉大だね…
そこじゃない
いやそこなんだけど

やっぱプロの作詞家の仕事ってすごいなあと思いました。
あっちゃんの詞と続けて聞くとことさらにそう思う。
なんというか、ソツがない。
過不足なく情報を盛り込みツボを押さえた詞を書く。
あっちゃんにはそういうところがない。
とにかくあっちゃんワールド。
それを好かん人は好かんかもしれませんがなんというかオリジナリティはあふれています。
いわゆるアーティストと作詞家の違いをしみじみと感じた一日でした。

井ノ本的はあっちゃんワールドを堪能するなら「Six/Nine」(1995)が一番お勧めだと思っています

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B-T 公式ウェブ
http://www.buck-tick.com

あっちゃんの公式ウェブ
http://www.sakurai-atsushi.com/index.html

2nd single「胎児」はシアターブルックの佐藤タイジさんの作曲です
…。……。
ちなみにカップリングは「雨音はショパンの調べ」
……。………。

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