井ノ本的
 written by 井ノ本R
 
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2003年08月22日(金) エミネム≒往年の吉川

あぢいー。井ノ本です。
松浦亜弥の「あちあちあちしゃばだば〜」に不快指数が上がる今日この頃。

エミネムちゃんの本読みました。
結局劇場で8mile見そびれたので本を。
レンタル屋さんに入ったら借ります。

エミネムちゃん。
立ち位置がなんかアイドルくさいのはなぜなのでしょうか。
そりゃまあ歌詞はアレですし読んだ限りでは苦労もしているようですけども。
でもなあ。
顔がかわいいからとかそういうんじゃなくてなんていうのかなー。
こうモヤーんと違和感が。
微妙なすわりの悪さが。
どっかで感じたことあるなあこの違和感。
デジャブ。
おかしいなあ。
ちなみにエミネムちゃんのアルバムはずっと買ってますが。
「エミネム・ショウ」ってアルバムの冒頭とかわたし爆笑しちゃったもんなあ。
「America-------! we love you!!!!!!」
ってなあ…どこまで本気か知りませんが。

とかなんとか思いながら部屋を片付けてたらむかーしのパチパチが出てきました。
ピギャー。
思わず読みふけるわたくし。
付録が浜省のポスターってあなた。
「チェッカーズ:TAN TANたぬき公開!メンバーインタビュー!」ってあなた。
笑っていいのかいかんのか。
微妙な気分で読んでいたら。
発見。
デジャブの正体。

吉川晃司ですよ。
すかんぴんウォークですよ。

あーなるほどこれかあ。

いやもちろんエミネムちゃんと吉川の音楽性は全然違いますし売れっぷりも違いますけど。
初めて吉川を見たときの微妙なこっぱずかしさが似てる。
アイドルなんだかミュージシャンなんだかわからん感じとか。
どっちと即断できない程度にアイドルとしてもミュージシャンとしても微妙な感じとか。
まあ好きですけど。

「すかんぴんウォーク」っていうある意味傑作映画に吉川は出てるんですが。
これがねえ。
劇中で自分の役を演じてるんですよ吉川。
厳密には違いますが青雲の志を抱いて上京する青年って意味ではほぼ本人とシンクロします。
というかそれを狙って作ってるはず。
役名は民川裕司だし。
で、この映画、なんというかもう恥ずかしい恥ずかしい。
伝説のバタフライで上京シーンは別ですが(これは必見)。

何が恥ずかしいって自分を演じてるのがねー。

歌手が俳優やっちゃいけないとは微塵も思いません。
おもしろければなんの役やってもいいと思います。
でも本人の役やっちゃいかんだろう。
本人の役やっちゃうとたいていこっぱずかしいことになってるんだよなあ。
見る側が取り残されるつーか。
劇中では絶対本人はおいしいとこどりでかっこいいキャラなわけですよ。
かっこ悪い面は出さないですむわけですよ。
そういう「ヴァージョンアップ・俺」を演じられちゃうっていうのがなあ。
もう丸出し。
何がとはあえていいませんけど。
なんかえぐいもんがあるんですよなあ。
生ぬるーい気恥ずかしさ。
洋服を買ってきてひとりファッションショーやってるところに出くわしたような。

で、たいてい本人演じてるとろくなことがないのです。
演技でのダメ出しがあんましうまくいかんのじゃないでしょうか。
監督が「その演技は本人っぽくない」と本人に言うわけにもいかんだろうしなー。
結局なんか尻がかゆくなるような出来に。
X JAPAN(当時X)の「紅」のプロモとかもいい例ではないかと。

吉川はいろいろ迷走の果てにNHK御用達になりつつありますが、
エミネムちゃんはどうなることでしょー。
MCハマーみたいにだけはならないでほしいですが。

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