2003年06月17日(火) 音楽的� �radioheadといらいら感
あ、ども。井ノ本です。
radioheadの新しいアルバム「hail to the thief」が出ました。 毎日聞いております。 今回のは好きなのかどうかわかんないんですけども、 でも毎日聞いています。 ついループしてしまう。 んで、聞くたびにいらいらする。
今回のアルバムすごいいらいらする。
内容が気に食わんわけではないです。 いいのです。 前の「KID A」「amnesiac」のような試行錯誤っぽい印象もない。 「OK computer」から前の2作を経てここに至ったんだろうなあ、 というわりとオーソドックスな感じ。 音そのものは変わらずぐしゃぐしゃしていますが、つくりはしっかりしていると思う。
じゃあなんでいらいらするかというと、 なんか音全体がいらいらしているからです。 という気分にさせられるからです。
音楽雑誌とかはあてにならんのでほとんど読んでいませんが、 まあだいたいradioheadがこんなようなことを考えて作っていたんだろうな、 というのはタイトルからも察せられます。 これまでもradioheadは相当に世の中に対して批評的でなおかつ内省的というむずかしい内容を(その内容にしては)かなりポピュラリティを持たせられるようなつくりで音楽にしてたなあと思います。 「Airbag」("OK computer"収録)とかすごいなあと思う。 なんだけど今回はその批評的な目線がかなり感情的になったというか。 「もうやってられん!なんなんだこの世の中は!!」 といういらだちみたいなのを歌とか曲とかからすごく感じる。 国内盤だと12曲目(輸入盤だと最後の曲)「myxomatosis」とか聞いてるともうほんとにざわざわしてきます。 歌詞自体は英語なので聞き飛ばそうと思えば聞き飛ばせるんですが、 響き方がすごく神経に障るような感じで。 ボーカルも教室の隅っこでうずくまってる子どもがキレて暴れ出す前のむずかってるような声で。2分44秒〜3分3秒あたりほんとに生理的にいやな感じ。背中とか頭の後ろがざわざわするような。 でもリズムがダンスっぽいんだよな。 それがまたこう笑顔なのに目が笑ってないような薄気味悪さで。
なんかバランスがとれているようでとれていない。 それでいてしっかりしている。 勢いに任せて叫んだりとかするくらいならまだ無邪気なんだけど、 そうできるほど幼くもないしつたなくもない。 だけど歳をとればとるほど世の中のどんづまり感に対する怒りだとかみたいなのは日々増殖する一方で。 そういうおさまりのつかない感じが漂ってくるんだよなあ。 「OK computer」のすっごく寒々しかった音でもなく、 「KID A」や「amnesiac」のような籠もったような音でもなく。 音のつくりは凝ってるけどむしろ「pablo honey」(デビューアルバム)に近い気がする。 いろいろやってみてやっぱり原点に返ったというか。 音も技術も方法論も変わってきているけど。 むしろいい大人になってから言う 「なんかもうこんな世の中にうんざりする!いやだ!」のほうがよほど感情的には重たいし淀んだ感じはして当然というか。 だから聞くといらいらするのかもなあ。 いい大人になっちゃって自分ひとりでできることなんてたかが知れてるとかうっすらわかってきちゃって、 でもなんとなく納得できない、なんて。 そりゃいらいらもするよなあ。 でもそれをあえて形にするradioheadはすごいなあとは思うけど。
まあわたしもいい大人なのでここまで考えてしまうのかもしれませんが。
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radiohead official site http://www.radiohead.com/
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