青いくもと白いそら

想い出きのうあした


2003年08月11日(月) 最後の贈り物


私を忘れてゆくあなたへ

暗い空が光る中

風が家々の窓を揺すっていたあの日

私は子どもではなくなりました

いつまでもいつまでも

そう在りたかった存在(もの)ではなくなりました

もっとも憎んでいた存在の仲間になりました

それでもその日は

確かに意味のある日で

大切な存在には大切な存在である日でした

けれどあなたは一欠片の言葉もくれなかったね

いつまでたっても何時になっても

鳴らない携帯を見つめているのは辛かったから

いつもより早めにベットに入った

朝になってもあなたからの言葉は一つもなく

私は悲しい現実に泣きました

一日経っても二日経っても

近くて遠いあなたからなんの音沙汰もないから

私は本当を受け入れることにしました

ありえない希望に縋っているのは

一時の慰めにしかならなくて

心が辛くて悲しくて

溢れそうな暗い気持ちを必死で押し留めてた

夢に近づくあなたは

過去に興味はないのかもしれません

でも最後のお別れまでは

あなたの一番を錯覚させて欲しかった

私を忘れてゆくあなたへ

あなたが私にくれたものを

全て全てお返しいたしましょう



あやか † mail