言の葉
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「わたし、アナタの子どもをこっそり産んで 一人で育てようってずっと考えてたんだよ」
別れて1年半以上たったこのとき 彼女は初めて本気でボクに相対した にっこりと微笑みながらさも軽いふうに語る彼女に ギリギリの決意を感じたのはボクだけだろうか
「もう何もかもがどうでもよくなってしまった」
別れはたった一言メールで告げられた その時自分の何が足りないのか全くわからなかった そしてそれは今でも変わらない 何かが欠落した自分ということのみを考える毎日
「わたしお見合いしたの。なんとなくアナタに似て 不器用な感じがするの」
さっきまで笑いながら食事している時には 何もいわず、帰り際に届いたメールには さりげない自分の近況とともに ボクに対する距離を明確に指し示す
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言葉は生まれ 言葉は還る
全ては深く冷たい海の底へ
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