言の葉
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朝起きると 曇り空だったから ほんの少し悲しい気持ちになって でもこれから先に予定された 夏の終わりのちょっとしたイベントに 胸はずませながら家をでる
何のことはない いつもの週末のように サッカー観戦に出掛けるんだけど 少し遠出した時には やっぱり胸はずむものがある
駅に降り立つと 日が差していた
雨かもって心配していたけど 移動の間に雨雲を遠く置いてけぼりにしたのかって 一人満足
電車に乗って球場に向かっている時 日が暮れて暗くなったのに気づいた (ついさっきまであんなに明るかったのに…) 突然の暗転が微妙に胸に染みた
球場についたら ポツリポツリと 雨がおちてきた (夕立かな?すぐやむだろうな これで少し涼しくなるかな) なんて気楽に構えていたら 雨は激しくなるばかり
なんの装備ももたないボクたちは ただ濡れそぼる
ボクの心を見透かすような 試合の展開はどんどん先細りしていく 負けないって気持ちをずっと胸に秘め いつ腰をあげようか惑う気持ちが 試合への集中力をそいでいた
前に座る女性の罵声も 後ろから降りかかる男性のダミ声も 記憶にしてしまえば遠く遠くなるだけなのに その時何も言えなかった自分の不器用さだけが 悲しく残る
ギクシャクとした二人の間には その距離以上に遠いものが感じられて もう二度と会うことはないのかもしれないって想いだけが 何度も何度も脳裏をよぎる
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