言の葉
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星がきれいねとっても 近く見えるわ 赤い星青い星
私、中学校の時バレーボール部にいたのよ 恋人いたわよ とっても背が高くて 真っ黒に日焼けして シュークリームが大好きだったキャプテン 私生徒手帳にいつも彼の写真を入れてた
でも死んじゃったの その人 どうして?ん〜ん おかあさん教えてくれなかった こんなきれいな星空だったわ その人思い切りジャンプして そう お星様に手が届いちゃったのよ
今日数年ぶりに 南の大地で出会った人に電話した かの地でほんの数刻すれ違っただけの人なんだけど その時ほんの数言 言葉をかわしただけの人だけど あの星空を一緒に見たっていう 共通体験だけが妙にリアルに残る
その星空は なんの混じりけも無い星空 そこには星以外の光はおろか 空気さえも存在しないかのように 直接ボクに降りそそいでいる そんな感覚に包まれる場所だった
あの時ボクは 何を想って 部屋の灯りを消したまま 窓の外を流れる星を見つめていたんだろう
どこまでもまっすぐ続く鉄路の上を 寝台特急はカタンカタンと 自らが時を刻む唯一の存在であるかのように 確実に走っていた
漆黒の空にちりばめられた銀河は ボクの視覚を埋め尽くし 見つめていると 何ものにも感化されない 不動の存在を予感させていた
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あの瞬間にボクの脳裏をとらまえたその歌は 南の大地で再びボクを魅了するのか
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