言の葉
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この手紙が届くころには ここにいないかもしれない ……
昔に借りた本の中の 一番気に入ったコトバを 終わりのところに書いておいた アナタも好きになるように ……
遠く離れたこの街で アナタのことは知りたいけど 思い出すと涙が出るから 返事はいらない 返事はいらない
彼女は 今の姿からは想像もできないほど 暗くそして切ないこんな歌を 歌っていた
生まれて初めて自分のお金で買った アルバムはすぐに自分の宝物になった 最近耳について離れないこの歌を 初めて聴いた時には 文字通りの意味に捉えていたけど いまフト思い返してみると
本当は欲しくて欲しくてたまらない気持ちを 歌いこんだものではないかと思った
メールをし始めてどのくらいになるだろう ほんの些細なことに悩んだり傷ついたり 無上の喜びを感じたり… エモーションを感じるには 相当優れた手段だって思う
でも それがゆえに 相手のテンションの低さが 如実に反映された文面を読んでいると 無性に哀しくなる瞬間があるのも事実
こんな返事なら もらわないほうがいいって思って 勝手にメールの返信を止めてしまったのも 一再ならずあった 自分の書いた文字が全文引用され 「うん」とか「そうだね」って 相づちのみが空に浮いている あたかも会話のようにみせかけたメールは
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だから 返事はいらない 返事はいらない…
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