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言の葉
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2003年01月26日(日) 東京night


ひさしぶりに降り立った
駅のホームを歩きながら
ボクはおもむろに電話をかけた

「はい」「今どこにいるの」
(もしかしたら声を聞くのも
久しぶりなんじゃないか)
なんて思いながら道順を確認する

年が改まって初めて聞くキミの声は
逡巡と決意とが混じり合ったような
不思議な声音だった

ほんの数日前は穏やかとも感じた夜風は
その日、冬の厳しさを十分思わせるほどに
ボクの顔から熱気を奪い取ろうとしていた

うろ覚えの路を歩きながら
だんだん緊張していく自分に
少しだけ驚いていたんだけど
目指すコンビニエンスストアは
もうほんの少し先に
ぼんやりと浮かんで見えた

「あっ、ここだ」
思わず口に出してつぶやいた後
ボクは着いた旨をキミに電話した
「もうついたよ」
「今行きます」
ほんの数秒の会話にも
息苦しさを感じてしまって
早くその一瞬がすぎれば楽になるのにって思いながら
思わず煙草を取り出してしていた

煙草が切れていることに気づいたボクは
数十メートル先にみえるコンビニエンスストアに足を運び
急いでマイルドセブンを2個ひっつかむと
早足で戻った

建物の前にたって
なんとなく手持ちぶさたな
宙ぶらりんな自分を感じながら
さりげなくあたりを見回していると
その出入り口に人影が立った




初めて会ったキミは
ボクが考えていた人と
全く違っていたんだ
緊張感もあって
頭の中がグルグル回転始めたような気がした




なんとなく突然といった感じで決まった
東京nightはこうして幕を開けたんだ



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