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言の葉
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2002年03月26日(火) 流れさる自分。。




少し前の週末の深夜
久しぶりに一人で東名高速道路を走っていた
もちろん話相手なんていないから
ジッと黙り込んで
ただひたすら前を見ていたんだけど

初めて東京に一人でいった旅を思い出した

もう遙か過去の話になるけど
小学校5年生から6年生に進級する春休み
親から初めて東京に一人でいっていいという許可を貰った

もちろん東京には親戚の家があって
おばさんが東京駅まで迎えに来てくれるっていう
話はついていたんだけど


利用したのは高速バス
新幹線に乗るなんてもったいない
そんな時代だった

まだ浜松駅前に高速バスが直接乗り付けていた時代
親に見送られてバスに乗ったはずだけど
行きの記憶ってほとんどない
あるのは帰りの記憶だけ

従兄弟と遊んだり
いろんなトコにいったり
楽しかった東京滞在も終わって
浜松に再びバスで帰る
その帰り道

朝から雨が降っていて
なんとなく肌寒い日
東京で買った手塚治虫の『火の鳥』を
読みながら帰ってきたっけ
死と再生をテーマとしたこの作品を
何故この時読んでいたのかも
よく覚えていないけど

人間の欲望に追いかけられ
追い立てられ
死と再生を繰り返す火の鳥の姿が
すごく悲しくて
マンガの中で次々と繰り広げられる
人間の死がとても寂しくて
死ってなんだろうって
考え始めたのはこの時からかも知れない
窓の外をジッと見つめながら
ボロボロ涙を流していたっけ
死を意識した自分の心を
癒すための涙だったのかもしれない

ちょうど東京から浜松まで
4時間半くらいかかったんだけど
自分の目の前の時間が
倦むほど永遠に感じられる
幼い自分にとっては
本当に長い時間だった

いつしかうたた寝しては目覚め
うたたねしては目覚め

そして
いつか永遠に眠りにつくであろう自分を予感して
自分をギュッと抱きしめていたんだ








おやすみなさい。。





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