元彼との再会。



ただし向こうには



今彼付き。



会おうと思ったのは、



想いを断ち切りたかったから。



「あぁ、彼なら諦められる」

「彼なら、俺はかなわないや」



そう思いたかったから。



でも。


そう思わなかった。


全く解らなかった。


二人が付き合ってる理由が。


俺と何が違うのか。


解らなかった。



けど



もう二度と。

助手席には座れなくて。



俺は独り。

後部座席。



「どう？憎き恋敵として」



勝者の余裕。



「彼が好きな人と出会えて良かったなと思います」



半分ホント。

半分ウソ。



彼が幸せで良かったなと思ったから。

好きな人が俺であってほしかったから。



「もう忘れられた？」



続、勝者の余裕。



忘れられるわけがない。



ずっとずっと。



２年半。



俺は想い続けていたんだから。



ずっとずっと。



彼と会えることを信じていたんだから。



なんでこんな事言う奴を好きになれるんだろう。

俺がどんな気持ちか。

解ってて聞いてる、この人は。

酷い。


負けるわけはない。

そうさ、負けるわけがないんだ。



でも。



彼の横にいるのは俺じゃない。



もう俺は。



彼の手を握ることすら出来ない。



二人は付き合っていて。



「そういう」愛の関係があるわけで。



所詮、俺は。



過去の遺物。



時に交わされる二人の視線が。



とても俺には辛くて。



虚しい。





悔しくて

悔しくて

悔しくて

悔しくて

悔しくて

悔しくて

悔しくて

悔しくて

悔しくて





俺は

戻れない場所を

想ってる。



BBS


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