ずっと君と一緒にいると、分からなくなる、実感が薄れる君の良さ。
他の男の人と、少しでも触れ合う機会があると、すぐに気付く。
「私、酔いやすいんです」
って、助手席に座った女の子がいるのに。
乱暴な運転。それでも抑えているのかも知れないけど、遅い車がいれば100キロ出して追い抜いて、ジグザグ運転。カーブも勢いがついたまま曲がる。
後部座席でも少し酔いそうになりながら(ただでさえ飲んでるのに)、職にプライドを持っているというその人とその女の子との会話を聞く。
どんなにプライドを持って目標がある人でも、この運転の時点で思いやりが欠けてるなあと、ちょっとそんなことを思う。(←会話に入れないもののひがみです)
彼の優しい運転が好き。
絶対に飛ばさない、その優しい運転が好き。
スピードを出せば、それだけ危険も大きくなる。
だから絶対に安全運転な、私を守ってくれている、彼の運転が本当に好き。
若い頃は荒い運転がかっこよく見えても、そんなの見せかけだけだって分かる今は。
あの穏やかな運転にやや慣れていた自分に気付くと同時に、やっぱりこんなにいい人いないよって気付くから。
他の男の人と喋っても、結局比較していて、そして絶対に貴方主義になっている。
貴方以外を受け入れるように出来ていないのかな。
彼らの良さを否定するわけじゃないんだけど、とにかく私には貴方だ。
そう、実感する秋の始まり。
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