2005年03月13日(日) |
「恨んでないの?」。 |
フラバをいつもより長めにおこして泣いた私がようやくおさまった頃、彼が言った。
恨んではないなあ。なんでああしてくれなかったのかって残念な気持ちはあるけど。
そう答えると、「えー、そういうもんかあ?」と言われたけれど、答えながらはっとした。
まだ、諦めていないのだ。
どれだけ裏切られても、あの時ああしてくれていたらと後悔ばかりで。
どこかでまだ、信頼を回復してくれることを願っている。
だけどもう、一生回復しないことも分かっている。
前の恋愛の爪痕はひどく深くて重い。
それを、この人にまで背負わすまいと、思うのだけどそうしてしまう。
だけど抱きしめられる度、頭の痒みがおさまっていくから。
ハゲる心配をしなくて良くなってきた分だけ、まず有り難い。
忘れたいんだ。
あの記憶全部。
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