矛盾スルニモ程ガアル
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2004年12月14日(火) 人を傷付ける。2

分かっていたつもりだったのに、気をつけようと誓った筈なのに、また同じことをしてしまったと泣く私に対して、彼は


「そんなことないよ。あれは、○○ちゃん(後輩の女の子)に向けて言ったんじゃないよね。ただ自分はそれが嫌いだって言っただけでしょ」


と優しく慰めてくれました。



だけど、どう考えてもあることをしている人に対して「私、それをしている人嫌いなんだよね」って言うってことは、相手にとってみたら自分が嫌いだと言われているようなもんですよね。
しかもそれをすごくすごく強調されてしまったらへこみますよね。


大体、人の車の後ろの席でいちゃつくっていうのは、私の常識からしたら「ありえない」ことですけど、彼女たちからすればダブルデートという状況で、「普通」のことだと思っているわけで、それはそれで仕方ないのに、そういう考えの人だっているのに、そうされるのが嫌だという私のエゴだけをぶつけてしまって…。



彼は慰めてくれましたが、私の後悔は変わりませんでした。




例えば、彼が同じ「そういう場面でいちゃつくのはありえない」という考えの人で、「いや、あれはいちゃついた相手が悪いよ」と言えば、私は「そうかな」と思い(←おい。)、後悔も薄れたでしょう。


だけど彼はどの考えも尊重するというか、相手は相手の考えがあるということをちゃんと分かっていて、だけど私の気持ちも分かってくれていて、どちらが悪いとかどうとか言えないし言わないし実際悪いとか無いと考えている人だから、私の望む「ぼむは悪くない。相手が悪いよ」という言葉を言って、後悔や反省を軽減してくれる訳ではないのです。


正直、私の中には少しだけ「だって人が運転してる車でべたべたするって何」という考えが残っていて、それを盾に自分は悪くないと思いたがっている所があり、それを刺激されたら一時的にへこんだ気分は治る、のですが。



決して彼はそう思わないので、そしてそれをうわべだけでも口にしないので、結果私はきちんと現実を突きつけられて、後悔して反省するという状態でした。



だけど彼からは、私を慰めようとする意思が伝わってきて、「あれはただ嫌いだと言っただけ、傷付けたりしてないよ」という彼のフォローも、それだけではないことを感じつつ有難く思って、泣いてへこんで「抱いて」と言って(何故)、抱いてもらったら何だか復活していました。





何ていうか、彼には人間の深さがあるんですよ。多分。




すごく今、彼に助けられています。



人を傷付けて不甲斐ない私だけど、それでもいいと言ってくれる彼。




相変わらず趣味のおかしい人ですが、大事にしていきたいと思います。

いえ、ホントに。


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ぼむ [MAIL]