振られた。
…というのは、今の彼氏ではなくて。
確かに振ったのは私なのに、今、時間が経てば経つ程、前の恋人に振られたような気がしている。
彼が浮気をして、いろいろあって、最後の最後に
「一般的に謝ったら許すのがセオリーで、 そうならないのが不満だった」
と言われた時。
絶望を通り越して脱帽するぐらいの勢いで。 もう、終わったと感じていた。
というか、始まっても無かったんだなあと思う。 浮気されてから一年半、何も彼には伝わっていなかった。
反省していると言うから、それを信じて頑張ってきたけど。 何よりそのことがあったからこそ、辛い思いに歯を食いしばって耐えてきたけど。
何も彼は分かっていなくて。反省してるっていうのは雰囲気に酔ってただけで。
本当はずっと不満だったと聞いて、本当に絶望ってこういうことかと思った。
この一年半は何だったんだろうと。
そしてそれは、結局彼は私が大事じゃなかったんだと、彼が大事だったのは自分だけだったと。
そんな気持ちになって、だからこそ振られたような感覚になっている。
悲しいなあ。 私の片思いだったんだね。
そう、彼に言ったら、あの時のように泣くだろうか。
信頼出来ないってことは致命的で。どんなに好きでも、やっていけない。
私は貴方が大事だった。
もう一度信頼させて欲しかった。
だけど信頼出来なかったから。 もうきっと、信頼出来ないから。
貴方とは終わったんだ。
そして今、誰より信頼出来る人を手に入れて。
彼を、信頼出来ることが嬉しくて。
幸せだけど、消えない消せない挫折感。
君が本当に好きだった。
本当に、好きだった。
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