白月亭通信別記
老い先短い残照の日々、
おりふしの所懐を、
とりとめもなく書き留めて…

2004年03月10日(水) 夢宵桜

 金庫製造で有名な熊平製作所がメセナ活動の一環として新聞雑誌に発表されたエッセイの中から珠玉の作品を選んで「抜粋のつづり」と題して刊行するようになってことしは63年目。今年度号に「いろ、いろ」という随筆が収められて興味を覚えた(筆者は宇田川清江NHKアナウンサー)。それによると、江戸時代には、各月に色の名がつけられていたという。一月は「想紅」、二月は「恋待ち蕾」、三月は「夢宵桜」。春霞にかすんだ遠くの山に咲いた桜,白ともピンクとも。江戸の粋をうががうことができる。四月以降はお問い合わせに応じて。


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