職場のある埼玉に永住を決意してマイホームを建てるのに私たちの部屋も作るから一緒に暮らそうという申し出が次男からあったのが春のころ。行くべきか行かざるべきか迷いに迷って、老いては子に従えの教えに従って埼玉行を決めた。墳墓の地を捨てて異郷に暮らすことは長男として生を享けた身の上にとっては姉弟に申し開きのできないつらさもあったが老いの身をゆだねるのは子にしくはないというのが決断の理由。古希を直前にしてデラシネ(故郷喪失者)となるのもさだめか。