Distortion
--冷たい部屋 温い温度--
目の前で他の色と混ざって
そのまま果てるのを見た
目の前に私が居ると知って
どうして止めなかったの
記憶を片付けずに
鍵を置いて逃げましょう
もう戻れないぐらい遠くへ
思い出は消えていくけれど
体に染み着いた全ては変わらない
どうしてこんなものに捕らわれて
毎晩苦しんでいるのだろう
「ここはもう一つのおうち」
疑いもせず信じ込んでいたけれど
優しく頭を撫でるその素顔は
ただの生き物だったのでしょう
もしそれが交差しない感情でも
ごまかして保っていた
探しても存在しない喜びで
満ち溢れていた部屋
自分を欺いて見た夢
笑っていたのは私じゃなかった
どうしてあんなものに捕らわれて
毎晩苦しんでいたのだろう
2006年12月31日(日)
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