先週の日曜日、5月11日の明け方うっすら明るくなり始めた頃に、 小雪は、旅立っていきました。 これは、肌寒かった先週撮った、最後の写真です。 今月に入ってから、とにかく甘えん坊さんでした。 少しでもくっつこうとするし、よろよろしながらも膝に乗ろうとするし。 先月の下旬からは、ずっと私の横で眠る日が続いていました。
10日土曜日は、朝からしとしと雨の降る薄暗い日でしたが、 殆ど小雪を抱っこして、過ごしていました。 夕方になり、弱ってきていることが分かり、抱いたまま夜中近くなりました。 ひでさんが帰ってきて、布団を敷いてもらい、小雪を真ん中に川の字でずっと。 最後の夜は、とても苦しんでいたことが、今でも頭に焼き付いていて離れません。 精一杯のことをしたつもりですが、まだ何かできたはずなのでは・・・と思うと、 ごめんなさいの気持ちで、あふれる涙が止まらない日々でした。
ただ泣くことしか出来ない私に、ひでさんは言いました。 誰も居ないときじゃ無くて、二人で看取ってあげられたのだから、 こゆもきっと分かってくれると。
今日は、霊園の初七日の法要に行ってきました。 小雪が眠るのは、 山の中の林を過ぎた所なので、 鶯のさえずりが身近に聞こえたり、 木々の葉の触れ合う音がしたり、 落ち着ける場所です。
空気もきれいだし、 見上げれば、木漏れ日もあり、 山から沢山のお友達も来てくれそうな、 そんなところなのです。
我が家の窓から西の空には、 ちょうど、その霊園がある方角の山が見えます。 朝は、レースのカーテンを開けて「おはよう」、 暗くなって、厚いカーテンを引くときには「おやすみ」です。
まだ、いろんなことに慣れません。 出かけるときは、「こゆ〜、お留守番頼んだよー」 帰ってきたら、「こゆ〜ただいまー!いい子でお留守番できたね」と、 この9年3ヶ月、殆ど毎日繰り返されてきたことなので、 急にそれが無い現実が、どうしても受け入れられずにいました。
一生懸命、普通にしているつもりでも、急に涙が出てきたり、 居ないはずなのに、少しでも物音がすると、台所でも振り向いてしまったり、 今でも、家の中のどこかに隠れているような、そんな気持ちです。
一週間が経ち、初七日も終えました。 私も、どこかで自分の気持ちに区切りをつけなければと思い、 日常生活を、いつもの日常に戻すのに必死です。 後は、時間が助けてくれると思います。
今は、観葉植物でも何でも、色んなものを床置きしてもいいのに、 「あ・・・こゆが齧るから・・」と、思ってしまったりもしますが、 それも、少しずつ慣れてくる日が訪れるのでしょうね。
今まで、この日記を楽しみにしていただいた方々に、 「ありがとう」の気持ちで、いっぱいです。 ここを更新することは、もう無いかもしれませんが、 私にとっての、そして、どなたかにとっての楽しい想い出として、 このまま残すことにします。
小雪を可愛がっていただいて、本当にありがとうございました。
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