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2006年10月16日(月) 弱いから繰り返す

 ふっと頭をよぎったフレーズでどんどん思いは膨らんでいく。「今この目の前の現実」っていうのがさっき浮かんだんだ。この続きに進む言葉はなんだろう?
「今この目の前の現実をどうやって切り抜けていくのか」
「・・・くぐりぬけていくのか」
「・・・生きていくのか」
「・・・過ごしていくのか」
「・・・楽しむのか」

 どれも正解なのは知ってるけど、選んだ言葉で誰かが傷つくような言葉は選べない。でも自分の中でふっと浮かんだ次のフレーズを信じたい気持ちもある。言葉を飲み込むのは御免だけど、それで嫌は思いをするのはもっと御免だな。

 言葉の力を信じてるけど、言葉の力っていうのは弱いものなんだ。だから繰り返し伝えていくんだと思う。弱いから、でもそれしかないから何度も何度も繰り返す。思いを届けと繰り返す。伝われと繰り返す。

 「今この目の前の現実を僕はどうやって繰り返していくのか、幾重にも重なった今という瞬間の連続をある人は古いアルバムのページをなぞり懐かしむように振り返りながらそれを過去と呼び、ある人はヘッドライトの先を見据えたように鋭い眼差しでそれを未来と呼ぶ。僕は絶望も希望も悲しみも優しさも・・・全てを握り締めながら、過去とも未来とも呼べない今を大事に大事にポケットにしまってる。僕の過去と未来、それは間違いなく今の線のどこかにあるけど、決して交わることない時間軸を旅する者のように真っ直ぐ伸びた道を歩いてる。今この目の前の現実を僕はこうやって生きている。」


rockheart |MAILHomePage

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