2005年01月07日(金) |
映画『フック』を見て |
スターチャンネルで『フック』を見た。以前は大きな期待が見事に破られた。失望の一言。随分間延びしたものを作ったな、と思った。今回は以前の記憶も薄れた2回目となる。 こちらの歳のせいなのだろうか、面白かったのである。妙な感動を覚えたのである。 確かに冗長なのだけれどもそれが全く気にならない。むしろゆったりしていてよかった。 酷評を浴びた作品も「古典」となる場合もあるのでは。
2004年12月22日(水) |
ジェフリー・ディーヴァー『魔術師』 |
シリーズ5作目にして最終回。 今回の終わり方はいわば胸を張ってこのシリーズを続けていく、明快な宣言ともとれる。 逆にシリーズのこのあとは自由な読者の想像に任せるともとれる。 あまりにも自信がみなぎっているので返って疑いを招いたのでは。 それにしてもこの五作目は大傑作。 北村監督の『ゴジラ・ファイナル・ウォーズ』を軽く超えた極上の面白さ。
2004年12月16日(木) |
季刊・本とコンピュータなど |
今日は次の4冊に目を通した。本や読書について語る文章はいつもエンタテインメント。これを再確認した。特に『本とコンピュータ』は熱燗、いや圧巻。アッカーマンである。 トランスアートの『季刊・本とコンピュータ 2004冬号』 東京創元社の『ミステリーズ!extra』 本の雑誌社の『本の雑誌2005・1月号』 双葉社の『本棚探偵の回想』(著者は喜国雅彦) 講談社の『IN☆POCKET 2004・12月号』
先だって『王狼たちの戦旗 上・下』(早川書房)を読み、またファンタジーに回帰しそうになった。しかし、今次に読みたいなと思っているのはレジナルド・ヒルのダルジール警視シリーズ。最近のハヤカワミステリの分厚さは「読め」と言わんばかりなのだ。『死の笑話集』なんぞは2000円プラス税のオレンジ色で迫ってくる。
2004年12月06日(月) |
「ニホン語、話せますか?」マーク・ピーターセン |
最近は読むのが楽なエッセイ集が多くなってきている。『死の笑話集』なんていう分厚い本をつい手にとるのは悪い癖である。「読みたい!」と理屈抜きにまず思うのだ。実際に読み始めるのはいつのことか。手頃な読書が終わった後になる。
この本は楽な本ではない。痛快な本だが、その分毒含有量が多い。村上春樹の翻訳文について語っていたと思っていたら、次の瞬間にはや石川さゆりの歌に涙したというチャレンジがあり、油断できない大胆なエッセイストぶりを100%発揮。 英語の本じゃないけれど、横書きが結構読みやすい。目にもやさしい本となっている。 本とに新潮社はイイ本を出した。
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